催し物
2/1-2 トークイベント「新たな魚のエサについて考える」開催!
 └─葛西 2025/01/23
 葛西臨海水族園では、水産資源である魚を大切に利用し続ける方法についてお話しするトークイベント「新たな魚のエサについて考える」を開催します。

 近年、海洋環境の変化などにより、主要な水産資源である魚種の漁期や漁場の変化、漁獲量の減少傾向が続いています。この影響は、魚の養殖や水族館などで飼育している生き物に与えるエサにもおよんでいます。

 今回は、葛西臨海水族園で使用しているエサやクロマグロのエサの工夫について飼育スタッフがお話しします。さらに、環境にやさしく、持続可能な養殖魚の餌料を研究している国立研究開発法人水産研究・教育機構の研究者をお招きし、昆虫であるアメリカミズアブの幼虫を活用した飼料研究をご紹介いただき、その飼料を使って育てた養殖マダイの試食イベントもおこないます。

 海の豊かさを守り、これからもずっと魚を利用し続けていくためにできることを、一緒に考えてみませんか?


クロマグロがエサを食べるようす

トークイベント

日時  2025年2月1日(土)、2日(日)
    各日11時30分~12時、13時30分~14時
場所  本館2階レクチャールーム
定員  各回 先着80名
対象  どなたでも参加できます(内容は小学校高学年以上向けです)
参加費 無料
内容
1.「水族園のエサとクロマグロのエサの工夫について」
講師 葛西臨海水族園飼育スタッフ

2.「昆虫で海の魚を育てる!」
講師 安藤 忠氏(国立研究開発法人水産研究・教育機構水産技術研究所主幹研究員)

【要旨】
 最近の養殖魚はとてもおいしいです。というのは、全国で様々なブランドが立ち上がってきているため競争が激しいからです。でも、今、世界的な原料不足のため、飼料の価格が高騰しています。せっかくおいしくなった養殖魚が大ピンチなのです。そこで、私たちは食品リサイクルで昆虫を育て、この昆虫を養殖魚のエサに加工して育てる技術の開発に取り組んでいます。淡水魚は昆虫をよく食べますが、海に昆虫は生息しません。そのため、昆虫で海の魚を育てることは簡単ではありませんでした。今回は、どこまで技術開発が進んだかについて紹介します。

【安藤氏プロフィール】
 1965 年秋田県生まれ。博士(水産学)。国立研究開発法人水産研究・教育機構では、これまで、カレイ、マダイ、マグロ、ブリ、ウナギなどの内分泌と消化に関する研究を進め、最近は昆虫等をエサに海の魚を育てる研究に携わっています。北海道、長崎、横浜と異動してきました。北里大学海洋生命科学部客員教授を兼任。趣味は生き物を見たり育てたりすること。


安藤忠氏

試食イベント

日時  2025年2月1日(土)、2日(日)
    各日11時~15時
場所  レストラン「シーウィンド」
定員  各日先着250名(なくなり次第終了します)
対象  どなたでも参加できます
参加費 無料
内容  昆虫(アメリカミズアブ幼虫)を活用した飼料で育成したマダイの試食


昆虫を加工したエサを使って育てたマダイ

飼料研究紹介動画の上映

 本館2階レクチャールームにおいて、水産研究・教育機構のYouTubeチャンネル「ふらっとらぼ」で公開されている、飼料研究紹介動画を上映します。

【ふらっとらぼURL】https://www.youtube.com/@fralabo

日時  2025年2月1日(土)9時30分~17時
    2025年2月2日(日)9月30分~15時
    (各日11時30分~12時、13時30分~14時の間を除く)

協力  国立研究開発法人水産研究・教育機構
    国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
    株式会社 ハーツ

(2025年01月23日)


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