※深海トークショーは定員に達したため、受付を終了しました。
葛西臨海水族園では、「Deep of Wonder──不思議な深海の生き物たち」と題して深海の魅力を伝えるさまざまなプログラムを開催します。
当園で展示している深海生物の多くは、水族園のスタッフが漁船に乗ったり、釣りをしたりして集めたものです。深海と海面の水温差が小さくなる冬は、深海生物採集のベストシーズンです。深海生物の観察にふさわしいこの時期に、魅力たっぷりの深海の世界をいっしょにのぞいてみませんか? |  あなたの知らない深海 |

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1.深海トークショー
深海生物の研究者と水中写真家の2人を講師としてお招きし、それぞれの視点で深海の生き物の魅力をお話しいただきます。
日時 2020年2月9日(日) 13時30分~15時40分
場所 本館2階 レクチャールーム
定員 先着80名 ※事前申込制(先着順)
対象 小学生以上
内容
第1部「深海にすむ生物たち──その謎と魅力に迫る」
窪寺恒己 氏(国立科学博物館 名誉研究員、日本水中映像株式会社 学術顧問)
【要旨】
地球の表面の70%を占める海。その98%が水深200mより深い、一般に「深海」と呼ばれる海です。深海は、微弱な光が届く水深1000mまでのトワイライトゾーンとそれより深い光のない暗黒の世界に分けられます。
水圧は10m深くなるに従い1気圧上がり、水深1000mでは100気圧となり、水温は4~2℃に下がります。そのような過酷な環境にもさまざまな生物が適応して生息しています。それらの生きるための工夫や魅力を紹介します。
【窪寺氏プロフィール】
1951年東京生まれ。北海道大学水産学部卒、水産学博士。米オレゴン州立大学海洋学部での研究助手を経て、1984年から国立科学博物館に勤務。動物研究部研究グループ長などを歴任。専門は海洋生物学、とくに頭足類(イカ・タコ)の分類・生態学、高次捕食者の食性研究など。
2002年から小笠原近海で中深海性の大型イカ類の調査をはじめ、2004年には小笠原沖の深海でダイオウイカの生きている姿を世界で初めて撮影。2012年、NHK・ディスカバリーチャンネルと共同でダイオウイカの生態映像の撮影に成功。日本のみならず世界中の人々を驚嘆させる。 |  窪寺恒己氏 |
第2部「浅い海で深海からの旅人を待つ」
中村宏治 氏(日本水中映像株式会社 代表取締役 会長)
【要旨】
ダイバーが潜る海は、太陽の光が射し込む明るい海底。海全体から見ると、ほんの一部分です。しかし、そのわずかな部分でさえも、実際に潜って見ると多くの驚きと発見に満ちています。それは人類が陸上動物であり、海中は昔から手探りでしか知ることのできなかった異世界だからです。
しかし近年、潜水機材やデジタルカメラの進歩で、未知の生物に出会えるチャンスが増えてきました。それは湧昇流と呼ばれる深海から浅場に沸き上がってくる潮に乗って、深海生物が海面近くまで運ばれてきていることがわかってきたのです。今回は浅い海で出会った、深海からの旅人たちの姿を紹介します。 |  中村宏治氏 |
【中村氏プロフィール】
1947年東京生まれ。学生時代から水中撮影と海洋生物研究の権威、益田一氏に師事。伊豆海洋公園をベースに海を学び、29歳でフリーランスカメラマンとなる。1978年に日本水中映像株式会社を設立。国内のテレビ、雑誌、CM、大型展示映像など多くの作品で活躍。フランス王立海洋研究所の深海潜水艇ノチールに搭乗し、水深800m付近で深海ザメの撮影に成功。「ナショナル・ジオグラフィック・マガジン」1990年10月号に掲載される。2013年に英国自然史博物館のWildlife Photographer of the Yearの審査員を務める。
応募方法
Eメールで以下のとおりお申し込みください。
shinkai@tokyo-zoo.net宛に、件名を「深海トークショー」とし、本文に参加希望者全員の氏名(ふりがな)・年齢、代表者の住所・電話番号を記入してお送りください。
お申し込みの際は、@tokyo-zoo.netからのEメールを受信できるよう、迷惑メールフィルターやメールソフトを設定してください。特に携帯電話からお申し込みの方はご注意ください。
【締 切】定員に達し次第締切
※定員に達したため受付終了しました。
※お申込みの際ご提供いただいた個人情報は、当該イベントに関するご連絡のみに使用します。
また、データの保管や削除など、個人情報については厳重な管理をいたします。
※1月14日(火)から募集を開始し、先着順で受け付けます。
定員に達した際は、ホームページでお知らせします。
託児サービス
本講演会の開催時間中、0歳〜就学前までのお子様の託児サービスを実施します。
ご希望の方は、イベントの申込みの際に、託児を希望するお子様の年齢(イベント実施日現在)と人数を合わせてご記入ください。料金は無料です。なお、
託児をご希望の場合は2020年1月31日(金)までにご連絡ください。
※託児サービスは外部に委託しての実施となります。
2.深海スタッフトーク
水族園スタッフによるトークショーです。テーマは「採って運んで飼育して──深海展示のつくりかた」。水族園で展示している深海の生き物をどのように採集し、運んでくるのか、そして深海はどんなところなのかをお話します。
日時 2020年2月2日(日) 11時30分~12時、13時30分~14時
場所 本館2階 レクチャールーム
対象 どなたでもご参加いただけます

「深海スタッフトーク」昨年のようす
3.深海ラボ
“深海”の世界を紹介する「深海ラボ」を開催します。水族園の調査で採集された貴重な深海の生き物の標本や採集方法を紹介します。
日時 2020年1月25日(土)、26日(日) 各日10時~15時
場所 本館2階 レクチャールーム
内容
深海ってどんなところ? 体験や実験を通して、深海の特殊な環境を紹介します。
深海にはどんな生き物がいるの? 深海には、さまざまな姿形をした生き物がたくさんくらしています。標本を見ながら、深海の生き物の姿形をじっくり観察してみましょう。
深海の生き物はどのようにやってくるの? 水族園で展示している深海生物がどのようにやってくるのかを紹介します。
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「深海ラボ」昨年のようす | 体験や実験で深海を知ろう! |
4.深海クイズラリー
深海の生き物を観察しながらクイズに挑戦する、平日限定のクイズラリーです。へんてこな姿形をした深海の生き物。深海という厳しい環境でくらすのに便利なからだのつくりをしています。クイズを解きながら、その理由を探りませんか?
期間 2020年1月14日(火)~2月28日(金)の平日のみ
各日9時30分~16時30分(受付は16時まで)
場所 本館2階の情報資料室で問題シートと解説を配布
対象 どなたでもご参加できます
(2020年01月14日)
(2020年01月27日:深海トークショー受付終了の旨を追記)