2012年も残りわずか。上野動物園に干支展の季節がやってきました。2012年12月14日から西園・ズーポケットにて来年の干支にちなんだ「ヘビ展」を開催しています。
今回のサブタイトルは「ヘビかヘビじゃないか、それが問題だ(A Snake or not a Snake: That is the Question)」です。これは、シェイクスピアの作品『ハムレット』からの名台詞「やる、やらぬ、それが問題だ(To be or not to be, that is the question)」をヒントにしたものです。
今回の企画展では、ヘビと似て非なる生き物、また逆にヘビとは思えないのにじつはヘビ、という生き物たちをクイズ形式でご紹介します。まさしくこれが、ヘビかヘビじゃないか、問題なのです。
「足がないからヘビ!」とは即決せずに、じっくり推理してみてください。最後はパネルをめくって、答え合わせをしてください。
また今回は、年末年始にあわせて「ヘビみくじ」というコーナーを設けました。おみくじ箱を振って、出た棒の色と同じ色のヘビが描かれたパネルをめくると、新年の運勢が占えます。けれども書かれているのは「大吉」とか「小吉」ではなく、「来年のあなたはオオアナコンダ」というメッセージが……。ヘビの生態を通して、あなたの新年を占っています。ぜひご参加ください。
十二支の生き物たちの中でも、おそらく好感度が最も低いと思われるヘビですが、一度先入観を捨てて干支展にお立ち寄りください。「じつは興味深い生き物だな」「結構優しい眼をしているんだね」と思っていただけたら幸いです。
干支展をごらんになった後は、両生爬虫類館「ビバリウム」へもお越しください。実際に生きたヘビを間近で見ると、ヘビのとりこになるかもしれません。
ヘビ干支展は2013年1月20日まで、西園・ズーポケットで10時から15時まで開催しています。みなさんのご来場をお待ちしております。
〔上野動物園教育普及係 亀田愛子〕
(2012年12月21日)
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