こちらのニュースでもお知らせしたとおり、井の頭自然文化園本園の資料館1階で2011年9月6日(火)から、特設展示「小さなふしぎ 大きな発見──いきものは遊び友達」がはじまりました。
同じ場所で6月26日(日)まで「100かいだてのいえのどうぶつたち」という特設展示を開催していました。子どもたちに人気の絵本「100かいだてのいえ」に登場する動物を、大きく引きのばした絵本のパネルとともに紹介するという展示です。このときに製作した展示棚を再利用して、なにか展示できないかと考えたのが今回の「小さなふしぎ 大きな発見」です。
展示に登場するのは、園内にもいるような身近に観察できる生き物です。アオダイショウ、ヒバカリ、ニホンカナヘビ、ニホントカゲ、ニホンヤモリ、クサガメ、スッポン、アズマヒキガエル、ミスジマイマイ、マクラギヤスデ、アメンボ、アリジゴク(ウスバカゲロウの幼虫)、クロスジギンヤンマのヤゴ、クロオオアリ、ハサミムシなど約25種(展示種は変更する場合があります)。
それぞれ見せ方にくふうをし、「こんなところを見るとおもしろいよ」というポイントを解説パネルで紹介しています。小さな子にも見やすいように展示水槽を低い位置に置き、小さい昆虫は拡大して見られるように虫めがねも用意しました。遠くの山や川に行かなくても私たちのごく近くにいろいろな生き物がくらしていること、そして小さかったり地味だったりする生き物にも、観察してみるとおもしろい発見があることを伝えたいと思って作りました。
小さな特設展示ですが、いつも小さな子どもたちでにぎわっています。身近な生き物にも小さなふしぎがいっぱい! ぜひ井の頭にいらっしゃる際は資料館にお立ち寄りください。
〔井の頭自然文化園教育普及係 天野未知〕
(2011年09月30日)