催し物
動物慰霊祭をおこないました──上野 10/1
 上野動物園のアジアゾウ放飼場のそばに「動物慰霊碑」があります。欧米の動物園には見あたりませんが、日本では多くの動物園で設置されています。2004年9月23日、お彼岸の中日、動物慰霊祭をおこないました。2003年の9月から2004年8月までに死亡した動物たちのための慰霊祭です。
 代表動物として、2004年1月19日に39歳で死亡したミナミシロサイのメス「ガンコ」(飼育年月37年と5か月)がえらばれ、担当職員が弔辞を読みました。
 ガンコは1965年に南アフリカ共和国で生まれ、1966年に上野動物園にやってきました。シロサイが日本に来たのはこのときが初めてです。いっしょに到着したオスのツノキチとなかよく暮らしていましたが、ツノキチは1997年に死亡。その後、2003年暮れからガンコがヘンな歩き方を見せるようになって、翌年1月18日には立つことができなくなり、19日の朝、残念ながら死亡を確認しました。
 弔辞の後、職員とともに、来園者のみなさんにも献花をしていただきました。ちなみにこのとき、いまだ展示されていないミナミコアリクイが職員に抱かれて参加(写真)。

 後日、 童話作家の わしおとしこさんからメールをいただきました。上野動物園の動物慰霊碑に訪れて、こんな発見があったとのこと。あわせてご紹介します。

 慰霊碑の千羽鶴に手書きのメッセージがかかっていました。「ぼくが おとなになったら、ひとつもせんそうのない ちきゅうにします。やすらかに ねむってください。」そのうらには、「ジョン トンキー ワンリー みんなへ きむらすぐる より」という文字とともに、二つの赤いりんごの絵がありました。

 当時のゾウのことを書いたお話でりんごが登場するのは、私の書いた『トンキーのこえがきこえる』だけなので、きっと読んでくれたのだと思います。作者としてこんなにうれしいことはありません。私の想いがきちんと伝わったのですから。ありがとう。メールマガジンを通じて、感謝のきもちが すぐるくんに届きますように。

 メールマガジン No.171でもご紹介した わしおさんの上記著書は、チャイルド本社 http://www.childbook.co.jp/ から出版されています。

・東京ズーネットBBのミナミコアリクイの動画はコチラ

(2004年10月1日)



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