催し物
特設展「両生爬虫類鑑 あし」紹介──1「はねる」
 └─上野  2010/04/02

 こちらのニュースでお知らせしたとおり、上野動物園の両生爬虫類館で特設展「両生爬虫類鑑 あし」が始まりました。今週から個々の展示についてご紹介します。

 最初のテーマは「はねる」です。両生爬虫類館で、はねる動物の代表といえばカエル。多くのカエルは1回のジャンプで自分の体長の2~10倍の距離を移動することができますが、中には30~40倍の距離を移動するカエルもあります。

 ジャンプして移動するためのカエルのあしは、後肢の方が前肢に比べて長く、筋肉も発達しています。また、あしの適応は外見だけでなく、骨の構造にも見られます。後肢は跳躍時に力を出しやすく、前肢は着地時の衝撃を吸収するような構造になっていると考えられています。

 カエルが跳ねるのはあたり前のことのように思えますが、よく観察してみると、あたり前のことにもたくさん発見があると思います。これから陽気もよくなり、カエルも冬眠から目ざめ、活動を開始します。野外でカエルと出会う機会も増えるでしょう。その際、あしに注目し、じっくり観察してみてはいかがでしょうか?

*写真はトウキョウダルマガエル

〔上野動物園は虫類館飼育展示係 齋藤祐輔〕

(2010年04月02日)



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