催し物
5月25日からジャイアントパンダ「シンシン」の展示中止及び近況(5月23日現在)について
 └─2017/05/23

 上野動物園では2017年2月27日にジャイアントパンダに交尾行動が確認され、メスの「シンシン」に妊娠の際に認められる行動の変化が現れてきていましたが、体の変化なども認められるようになったため、2017年5月25日(木)から展示を中止することとしましたのでお知らせいたします。

 なお、ジャイアントパンダには偽妊娠(※)という現象がありますので、妊娠が確定したものではありません

展示を中止するジャイアントパンダ


ジャイアントパンダ「シンシン」(メス)
2005年7月3日 中国・臥龍保護センター生まれ
(撮影日:2017年5月22日)

オスの「リーリー」は通常どおり終日展示します。

展示中止期間  2017年5月25日(木)から
        ※展示再開については、後日お知らせします。

シンシンの状態

 健康状態は以前と変わらず良好です。

 体重      5月15日現在 128.0kg(※目立った変化は認められていません)
 食欲      5月16日頃から竹の採食量が減少してきました。
 行動      5月16日頃から食欲の減少にともない、休息時間が増加してきました。
 体の変化    5月19日頃から乳頭が確認できるようになりました。
 ホルモンの変化 5月20日頃から尿中のホルモン代謝物が上昇傾向を示しています。

これまでの経過

2016年
 12月8日頃 オス「リーリー」に発情の兆候が見られる
2017年
 1月16日頃 屋外観覧通路の外側に目隠し用フェンスを設置
 2月15日頃 メス「シンシン」にも発情兆候が見られ始める
 2月22日  公開中止
 2月27日  同居させたところ、交尾行動を確認
 2月28日  メスの発情が終息に向かう
 3月2日   展示再開

【※注】偽妊娠
 偽妊娠は病気ではなく、生理現象の一種です。排卵すると、受精しなくても妊娠と同じ経過をたどることが知られています。発情の後、妊娠しなくても、尿中ホルモン値の上昇、動作の不活発、長い休息時間、食欲不振、乳頭の明瞭化、乳房の腫脹、巣づくり行動など、妊娠した場合と同様の現象が現れます。これを偽妊娠と呼びます。出産することがないまま日数が経過し、上記の変化が認められなくなって終息します。


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(2017年05月23日)


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