ゴリラは、今から60年前の1954年12月23日、「日本動物園」という大規模な巡回動物園のために初めて来日し、翌年(1955年)の1月から福岡での興行でお目見えしました。その3年後の1957年11月には、上野動物園に3頭のゴリラが来園しました。
2014年12月で、ゴリラの初来日からちょうど60年目にあたります。現在では絶滅危惧種となったゴリラの飼育の歴史を振り返り、ゴリラの生態やその保護について広く紹介するイベントを開催します。
ゴリラ来日60周年記念講演会
日時 2015年1月24日(土) 9時30分~12時
2015年1月25日(日) 9時30分~17時
場所 東京大学弥生講堂一条ホール(MAP)
※講演会場は上野動物園ではありませんのでご注意ください。
定員 300名(事前申込制)
対象 中学生以上 | 1957年、上野動物園に初来園した3頭のニシローランドゴリラ |
野生のゴリラの研究者、動物園でゴリラの飼育に携わってきた人、ゴリラの保護活動をおこなってきた人、これらの取り組みをサポートしてきた人など、ゴリラと関わりのある人たちが集まり、過去から現在、そして未来に向けて、ゴリラのことを考える講演会です。
| 1月24日(土) | 午前 | 動物園でのゴリラ飼育の歴史に関する講演 |
1月25日(日) | 午前 | 日本国内のゴリラ飼育の様子について講演 |
午後 | 基調講演 および ディスカッション |
<基調講演>
山極 寿一(京都大学総長、野生生物保全論研究会(JWCS)理事)
西原 智昭(WCSコンゴ共和国支部・自然環境保全技術顧問、野生生物保全論研究会(JWCS)理事)
講演者プロフィール |
○山極 寿一(やまぎわ じゅいち) |
| 1952年生まれ。東京都出身。京都大学理学部卒業、同大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。カリソケ研究所センター客員研究員、(財)日本モンキーセンターリサーチフェロー、京都大学霊長類研究所助手を経て、京都大学大学院理学研究科教授および学科長。2014年10月からは第26代京都大学総長。1978年よりアフリカ各地でゴリラの野外研究に従事。ゴリラの社会から人類の起源や人間社会をみるなど、ユニークな視点から研究をおこなっている。 |
○西原 智昭(にしはら ともあき) |
| 1962年生まれ。神奈川県出身。京都大学理学部卒業、同大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。コンゴ共和国北部のンドキ熱帯林でゴリラの食性の研究を皮切りに、ガボンにかけて広範囲におよび野生生物保全、国立公園管理などを現地で進めている。現在、ニューヨーク・ブロンクス動物園に本部を置く国際野生生物保全のNGO・WCS(Wildlife Conservation Society)のコンゴ共和国支部にて自然環境保全マネージメント技術顧問をつとめ、日本国内外での教育普及活動ほかアジアでの違法野生生物取引に関する調査をもおこなっている。 |
希望者全員の氏名・年齢(学年)・代表者の住所・氏名・電話番号・参加希望日(1月24日、25日、両日)を明記のうえ、はがき・応募フォームのいずれかでお申し込みください。
※応募者多数の場合は抽選とし、当落にかかわらずお知らせします。
○はがき :〒110-8711 台東区上野公園9-83
上野動物園 教育普及係「ゴリラ来日60周年イベント」あて
○応募フォーム
【締 切】
2015年1月8日(木)必着 締め切りました。
スポットガイド「上野動物園で暮らすゴリラたち」
飼育担当者やボランティアがゴリラの個体紹介やエサなどのガイドをおこないます。
日時 2015年1月24日(土) 13時30分~14時30分
場所 上野動物園 東園 ゴリラ舎周辺
参加方法 申込不要・参加無料
「骨格標本は語る」と「ゴリラの映写会」
2体のゴリラの骨格標本を見ながらヒトや他の霊長類とのからだの違いなど、霊長類の研究者の島泰三さんが分かりやすく解説します。また、上野動物園の過去のゴリラたちの映像や世界で1,000頭以下しか残っていないと言われるマウンテンゴリラの現状をお伝えします。
日時 2015年1月24日(土) 15時~17時
場所 上野動物園 西園 動物園管理事務所
定員 50名(先着順、申込不要)
※動物園管理事務所は、一般公開エリアではありませんが、当日はモノレール西園駅周辺に動物園スタッフが待機してご案内します。
(2014年12月11日)