催し物
多摩動物公園 干支のイベント2020
 └─ 2019/11/28

※干支の講演会は定員に達したため、募集を終了しました。


 2020年の干支は子(ネズミ)。多摩動物公園では子年にちなみ、ネズミの仲間(げっ歯類)をテーマにした企画展や講演会など、いろいろなイベントを開催します。

1.干支の企画展「ちゅう げっ歯類展──むちゅうになるおもしろいなかまたち PART2」

 ネズミの仲間が含まれる「げっ歯類」はとても大きなグループで、哺乳類の約42%を占めます。この企画展では、当園で飼育展示しているアカネズミやカヤネズミ、モルモット、ムササビなどを中心に、このグループがいかに多様な環境に適応し、繁栄してきたのかを紹介します。

 会場はげっ歯類について学ぶ「ちゅう学校」という設定で、教室ではイエネズミ学や日本人とネズミの歴史学を学んだり、体育館ではマウスの身体能力を観察したり、給食室ではげっ歯類の献立を見たり、楽しみながら学ぶことができます。あなたもきっと、げっ歯類のおもしろさにむちゅうになるはず!

 なお、この企画展は2011年に井の頭自然文化園で開催した同タイトルの展示の「PART2」として開催します。

期間 2019年12月26日(木)~2020年6月2日(火)
   9時30分~16時30分

   ※期間と時間を変更します。こちらのお知らせをご覧ください。

場所 ウォッチングセンター 1階

干支の企画展ポスター


多摩動物公園のげっ歯類(左からアカネズミ、カヤネズミ、モルモット)

2.干支の講演会2020「人とねずみ あなたにとってねずみとは?」
※定員に達したため募集を終了しました。

 ネズミは小さくてかわいい生きものとして愛されているかと思えば、夜の街を走り回る不気味な存在として恐れられてもおり、好きと嫌いが二分される存在です。

 同じように江戸時代の人とネズミの関係もいろいろで、ネズミは作物に大きな被害を与える害獣であった一方で、富貴や繁栄の象徴であり、さらに変わった毛色のネズミが愛玩動物として流行ってもいました。

 この講演会では、そんないろいろな側面をもつ「人とネズミの関係」をいくつかの視点から紹介します。お話③では、私たちの身近にくらしている野生のネズミ、カヤネズミの生態や現状を紹介し、これからの人とネズミの関係を考えます。

江戸時代に流行したパンダマウス

日時  2020年1月13日(月・祝) 13時~16時30分
場所  ウォッチングセンター内 動物ホール
対象  小学生以上
定員  150名 ※事前申込制(先着順)
参加費 無料(入園料も無料となります)
内容
◆都立動物園・水族園4園の園長による新年のご挨拶と、最近の4園ニュースのご紹介
 福田 豊(恩賜上野動物園)、渡部浩文(多摩動物公園)、
 永井 清(井の頭自然文化園)、錦織一臣(葛西臨海水族園)

◆お話①「好きなねずみと嫌いなねずみ/ねずみ概論」
 岩淵けい子(多摩動物公園 教育普及係)

【お話① 要旨】
 多摩動物公園の来園者を対象におこなったネズミに関するアンケートの結果では、ネズミは「かわいい」という回答と「嫌い」という回答に大きく二分されました。十二支のなかで、人がもつイメージがこのように両極端に分かれるのはネズミだけかもしれません。
 なぜネズミは「好かれ、嫌われるのか」、アンケートの詳細な結果と動物学的に検討した結果をご紹介します。

◆お話②「日本人とねずみ──江戸時代のねずみとのつきあい」
 安田容子 氏(東北大学 災害科学国際研究所)

【お話② 要旨】
 江戸時代の博物図譜では、ねずみの仲間が10種類以上にも分類されています。鼷鼠(けいそ)・鼹鼠(えんそ)・鼯鼠(ごそ)など、さまざまな種類のねずみやねずみに似た生き物を分類していました。博物図譜から、江戸時代の人々のねずみへの注目を見てみます。
 また、18世紀後半には、白いねずみを飼育することが流行し、斑(ぶち)ねずみがつくり出され、ペットとしてかわいがられてもいました。その一方で、群れるねずみは恐ろしいものとして表現されています。江戸時代のおわりころ、人々はねずみとどのような付き合いをしてきたのか、江戸期につくられた絵や物語、記録から読み解きます。

【安田氏プロフィール】
 東北大学災害科学国際研究所助教。専門は日本美術史・文化史。歴史資料保存。
 なぜ人は動物を描くのか、どのように描いてきたのかという問題に取り組む。愛玩を中心とした日本人とねずみとの関わりについて研究するほか、庄内の博物学者・松森胤保と胤保がつくった『両羽博物図譜』に関する研究もおこなっている。

菊川英山《子供遊七福神 大黒》

◆お話③「カヤネズミの生態と保全──草はらにすむ小さな隣人を守るために私たちができること」
 畠 佐代子 氏(全国カヤネズミ・ネットワーク代表)

【お話③ 要旨】
 カヤネズミは、日本でいちばん小さなネズミです。ネズミというと、家の中に入りこんで食べ物を荒らすとか、怖い、汚いといった悪いイメージを持たれがちですが、カヤネズミは草で編んだ巣をつくり、草のタネや昆虫を食べてくらす、おとなしい生き物です。田畑の周りや、町中を流れる川沿いの草むらなど、意外に身近な場所にもいます。昔は普通に見られましたが、最近は生息地の草むらが減り、どんどん数が減っています。
 彼らのくらしを守ることは、じつはそれほど難しいことではありません。カヤネズミの魅力やおもしろい生態、そして私たちの身近にくらす野生動物との共生のためのちょっとした工夫について、お話しします。

野生のカヤネズミ
(撮影:畠佐代子氏)

【畠氏プロフィール】
 博士(環境科学)。全国カヤネズミ・ネットワーク代表、滋賀県立大学非常勤講師(環境動物学)、近畿大学非常勤講師(環境教育学)。
 草むらにすむ日本一小さなネズミ、カヤネズミの保護に、研究と市民活動の両面から取り組む。著書に『カヤネズミの本-カヤネズミ博士のフィールドワーク報告』(世界思想社、2014年)、『すぐそこに、カヤネズミ-身近にくらす野生動物を守る方法』(くもん出版、2015年、第63回産経児童出版文化賞 産経新聞社賞)など。

応募方法
 往復はがきまたはEメールで以下のとおりお申し込みください。

○往復はがき
 往信面に参加希望者全員の氏名(ふりがな)・年齢、代表者の住所・氏名・電話番号を記入し、返信面に代表者の住所・氏名を明記のうえ、以下の宛先までお申し込みください。

  【宛 先】〒191-0042 日野市程久保7-1-1
       多摩動物公園「ねずみ講演会」係
  【締 切】2020年1月5日(日)必着 ※定員に達したため、募集を終了しました。

○Eメール
 nezumi@tokyo-zoo.net宛に、件名を「ねずみ講演会参加希望」とし、本文に参加希望者全員の氏名(ふりがな)・年齢、代表者の住所・氏名・電話番号を記入してお送りください。
 お申し込みの際は、@tokyo-zoo.netからのEメールを受信できるよう、迷惑メールフィルターやメールソフトを設定してください。特に携帯電話からお申し込みの方はご注意ください。

  【締 切】2020年1月5日(日)送信分まで有効 ※定員に達したため、募集を終了しました。

 ※お申込みの際ご提供いただいた個人情報は、当該イベントに関するご連絡のみに使用します。
  また、データの保管や削除など、個人情報については厳重な管理をいたします。
 ※11月28日(木)から募集を開始し、先着順とします。
  締切前に定員に達した場合は、多摩動物公園ホームページでお知らせします。

◎関連情報
上野動物園の新年イベント2020
多摩動物公園の新年イベント2020
葛西臨海水族園の新年イベント2020
井の頭自然文化園の新年イベント2020

(2019年11月28日)
(2019年12月16日:干支の講演会に募集終了の旨を追記)


ページトップへ