公益財団法人東京動物園協会は、
コウノトリの個体群管理に関する機関・施設間パネル(Inter-institutional Panel on Population Management of the Oriental White Stork、以下「IPPM-OWS」)との共催で、セミナーを開催します。
IPPM-OWSは、2015年11月に開催した「コウノトリ保全フォーラム」で採択した「東京宣言2015」(
PDFダウンロード)を柱として、さまざまな活動をおこなってきました。飼育繁殖計画や放鳥計画を立て、施設間での個体や有精卵移動により飼育個体群(生息域外個体群)と野外個体群(生息域内個体群)の遺伝的多様性の維持・向上に努めてきたほか、新たな繁殖地における地元自治体などへの支援や見守り活動、保全活動の普及啓発などにも取り組んできました。このような活動の結果、コウノトリの野外個体数は140羽を超えるまでになり、2017年までに、すべての都道府県への飛来が確認されました。
また、兵庫県以外に新たに3ヵ所の繁殖地(徳島県鳴門市、島根県雲南市、京都府京丹後市)が形成され、コウノトリを題材にした地域の自然環境再生に向けた活動が各地に広がりつつあります。生息域外では、新たなペアを形成するとともに、約200羽を安定した個体群として維持しています。一方、野外個体数の増加や繁殖地の拡大、活動の広がりとともに新たな課題も見えてきています。
このセミナーでは、コウノトリ保全事業の最新の状況について紹介します。ぜひご参加ください。
コウノトリの親子
日時 2018年11月25日(日) 13時~16時30分
場所 東京都美術館 講堂(台東区上野公園8-36)
※
多摩動物公園ではありませんのでご注意ください。
対象 中学生以上
定員 200名 ※事前申込制(
先着順)
参加費 無料
内容
◆講演「コウノトリ保全事業の近年の成果」
佐川志朗 氏(兵庫県立大学大学院 地域資源マネジメント研究科 教授、兵庫県立コウノトリの郷公園 エコ研究部長、IPPM-OWS 域内保全作業部会長)
◆講演「徳島県鳴門市での繁殖について」
柴折史昭 氏(コウノトリ定着推進連絡協議会<徳島県>)
◆講演「島根県雲南市での繁殖について」
高橋誠二 氏(雲南市教育委員会 文化財課)
◆講演「京都府京丹後市での繁殖について」
小北景子 氏(京丹後市教育委員会 文化財保護課)
◆講演「野田市のコウノトリ放鳥事業について」
岡 重之 氏(野田市 みどりと水のまちづくり課)
◆講演「関東でひろがる コウノトリの輪──埼玉県鴻巣市・自治体フォーラムの取組」
岡安優子 氏(鴻巣市 環境課)
◆講演「域外保全の重要性──飼育施設での取組みと課題」
中島亜美(多摩動物公園 南園飼育展示係 、(公社)日本動物園水族館協会 生物多様性委員会 ニホンコウノトリ計画管理者)
◆講演「野外コウノトリの救護及び死亡の要因」
松本令以 氏(兵庫県立コウノトリの郷公園 獣医師、IPPM-OWS事務局長)
◆講演「これまでの取組みの総括と今後の展望」
江崎 保男 氏(兵庫県立大学大学院 地域資源マネジメント研究科長・教授、兵庫県立コウノトリの郷公園 統括研究部長、IPPM-OWS 副代表)
応募方法
Eメールで以下のとおりお申し込みください。
2018stork@tokyo-zoo.net宛に、件名を「コウノトリ」とし、本文に参加希望者全員の氏名(ふりがな)・年齢(学年)、代表者の住所・氏名・電話番号を明記のうえ、お申し込みください。
お申し込みの際は、@tokyo-zoo.netからのEメールを受信できるよう、迷惑メールフィルターやメールソフトを設定してください。特に携帯電話からお申し込みの方はご注意ください。
お申し込み後、数日中に受付番号を返信します。連絡がない場合は、電話にてお問い合わせください。
【締 切】2018年11月20日(火)送信分まで有効
※10月25日(木)から募集を開始し、先着順とします。
締切前に定員に達した場合は、ホームページでお知らせします。
※お申込みの際ご提供いただいた個人情報は、当該イベントに関するご連絡のみに使用します。
また、データの保管や削除など、個人情報については厳重な管理をいたします。
主催・共催・後援
① 主催
コウノトリの個体群管理に関する機関・施設間パネル(IPPM-OWS)
② 共催
公益財団法人東京動物園協会
兵庫県立コウノトリの郷公園
兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科
③ 後援
公益社団法人日本動物園水族館協会
その他
このセミナーの開催経費の一部は、
公益信託サントリー世界愛鳥基金の助成を受けています。
(2018年10月25日)