多摩動物公園では、生物の色やデザインにスポットをあて、生物のさまざまな生存戦略について知識と関心を深める
企画展示「色・彩──生物のいろとデザインの不思議」を開催します。
生物の体の色や模様は、厳しい環境を生き抜くために役立っています。その色や模様がどのように役立っているかは、生きている環境や生活が深く関わります。生物の色や模様について知りながら、生物の多様性や環境の大切さについて考えてみませんか。
また、
講演会「色が魅せる鳥の世界──飼育の鳥・野生の鳥」も開催します。
ポスター
企画展示「色・彩──生物のいろとデザインの不思議」
期間 2015年10月1日(木)~12月1日(火)
時間 9時30分~16時30分
場所 ウォッチングセンター 展示ホール
展示内容
解説パネルや標本展示などを用いて、色やデザインが関わる生物の生存戦略について3つのブースからご紹介します。
【とけこむ】
生き物たちは、多くの場合、保護色または隠蔽色(いんぺいしょく)と呼ばれる環境にとけこむ色をもっていたり、姿形を周囲の環境に似せたりしています。多様な「とけこむ」動物について、多摩動物公園の生物を中心に紹介します。
【めだつ】
自分の存在を環境に“とけこませる”とは反対に、環境の中で“目立たせる”ことで、生き抜く生物もいます。このような生物の色やデザインは、相手へ自分自身の存在について伝える効果があります。ここでは、生物にとって外敵など他種へ伝える方法と、重要な繁殖期に自分自身を同種の相手に伝える方法を紹介します。
【かわる】
体色の変化は、生物が環境の変化や刺激を感じとることでおこります。ここでは、大きく2つに分けられる体色変化の仕組みを紹介します。
講演会「色が魅せる鳥の世界──飼育の鳥・野生の鳥」
日時 2015年11月15日(日)
13時30分~15時
場所 ウォッチングセンター 動物ホール
定員 150名
内容
講演1「動物園で見られる鳥の色──色の変化や飼育の工夫」
園内で飼育する鳥の色を利用した生活、その生活を維持するための飼育の苦労話、動物園で見られる鳥の色についてなどを紹介します。
時間 13時30分~14時
講師 神門 英夫(多摩動物公園 飼育展示課野生生物保全センター)
講演2「鳥類における色彩──発色メカニズム・色覚・生態における機能」
野鳥における色の機能や発色の仕組み、性選択、野鳥の保全についてお話しします。
時間 14時〜14時40分
講師 森本 元(公益財団法人 山階鳥類研究所)
参加方法
事前のお申し込みは不要です。入園料をお支払いの上、当日会場までお越しください。先着順にご入場いただきます。定員に達した場合、入場できない場合もありますがご了承ください。
(2015年09月24日)