1988年、国内で初めて多摩動物公園がニホンコウノトリの繁殖に成功して今年(2015年)で27年となります。個体数は、順調に増加し、国内18の飼育施設で200羽程度を維持しています。また、2005年、兵庫県ではじまったコウノトリの野生復帰は、10年目を迎え、野外での個体数が70羽を超えるなど順調に推移しています。
こうした中、福井県や千葉県野田市でも、コウノトリの野生復帰を目指し、コウノトリの飼育・繁殖がおこなわれ、兵庫県以外で野生復帰に向けた取り組みがはじまっています。野外個体群は、飼育個体群が基となります。動物園で飼育している個体の重要性が高まるとともに、野外の個体群との連携が必要となります。そのため、野外の個体と飼育されている個体を一体的に管理するための「コウノトリの個体群管理に関する機関・施設間パネル」(略称:IPPM-OWS)を2013年に設立しました。
ひろがりつつあるコウノトリの野生復帰の取り組みにおける課題や展望について、多様な立場で意見交換をおこない、コウノトリの野生復帰について理解を深めていきたいと考えています。ぜひご参加ください。
日時 2015年2月21日(土) 13時30分〜16時45分
場所 多摩動物公園 動物ホール
定員 80名(要申込)
参加費 無料
主催 (公財)東京動物園協会
兵庫県立コウノトリの郷公園
コウノトリの個体群管理に関する機関・施設間パネル(IPPM-OWS)
共催 京都大学野生動物研究センター
後援 (公社)日本動物園水族館協会
内容
【基調講演】
コウノトリの放鳥開始から10年 ~見えたものそして未来への展望〜
講師/山岸 哲(兵庫県立コウノトリの郷公園園長、IPPM-OWS代表)
【講演1】
野生復帰と動物園をつなぐ ~IPPM-OWSが目指すもの〜
講師/大橋 直哉(井の頭自然文化園教育普及係長、(公社)日本動物園水族館協会 生物多様性委員会
ニホンコウノトリ計画管理者、IPPM-OWS事務局長)
【講演2】
みんなで見る夢 〜コウノトリと人の共生〜
講師/松田 聡(読売新聞豊岡支局記者)
【事例報告】
(1)福井県におけるコウノトリの野生復帰の取組みについて
報告/福井県安全環境部自然環境課職員
(2)コウノトリが舞う地域をめざして
報告/宇田川 克己(野田市みどりと水のまちづくり課課長補佐)
【パネルディスカッション】
「コウノトリの野生復帰の意義と今後の展望」をテーマに、各講師をまじえて考えます。
応募方法
往復はがき、またはEメールで以下のとおりお申し込みください。
※応募者多数の場合は抽選をおこない、当落にかかわらずお知らせします。
○往復はがき
希望者全員の氏名(ふりがな)・年齢、代表者の住所・氏名・電話番号を明記し、返信面に代表者の住所・氏名を記入のうえ、以下のあて先までお送りください。
【あて先】〒191-0042 東京都日野市程久保7-1-1 多摩動物公園「コウノトリセミナー」係
【締 切】2015年2月14日(土)消印有効
○Eメール
stork2015@tokyo-zoo.net あてに、件名を「コウノトリセミナー」とし、本文に希望者全員の氏名(ふりがな)・年齢、代表者の住所・氏名・電話番号を記入してお送りください。お申し込みの際は、@tokyo-zoo.netからのEメールを受信できるよう、迷惑メールフィルターやメールソフトを設定してください。(特に、携帯電話からお申し込みの方はご注意ください。)
【締 切】2015年2月14日(土)
(2015年01月23日)