「生きた化石」といえばシーラカンス──というほど、シーラカンスは太古に生きていた祖先種の特徴をはっきり残しています。その貴重な標本を、葛西臨海水族園で展示します!
期間 2008年3月8日(土)~3月23日(日)
会場 葛西臨海水族園本館2階レクチャールーム
シーラカンスはコモロ諸島近海で多く見つかっていますが、1997年、インドネシアのスラウェシ島沖で2番目の種が発見されました。コモロ諸島周辺の種は
Latimeria chalumnae(和名:シーラカンス)、スラウェシ島の種は
Latimeria menadoensis(和名:インドネシアシーラカンス)です。
現在、知られているシーラカンスはこの2種だけ。このたび葛西臨海水族園で展示するのは、2007年にスラウェシ島沖で捕獲されたインドネシアシーラカンスの標本です(メス、体長 127.3センチ、重量51キログラム)。インドネシアシーラカンスの標本は世界的に貴重で、現在、インドネシア共和国所有の2体しかありません。
シーラカンス類は体長1~2メートル、水深150~700メートルに生息しています。発見されたのは1938年。その後、生きた化石として広く知られるようになりました。系統学的には、肺魚類とともに、両生類にもっとも近い現存魚類と考えられています。
今回の展示は、インドネシア共和国政府、および、開館当初からシーラカンスの生態解明等に取り組んでいるアクアマリンふくしまの協力により実現しました(アクアマリンふくしまは2006年、生きたシーラカンスの撮影に成功しています)。
貴重なインドネシアシーラカンスの標本を展示するのは、上記期間の16日間だけ。この機会にぜひ本物のシーラカンスを葛西臨海水族園でごらんください。
◎協力──インドネシア共和国政府、インドネシア共和国北スラウェシ州政府、サムラトランギ大学、インドネシア科学院、インドネシア海洋漁業研究所、アクアマリンふくしま
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アクアマリンふくしま
写真上:シーラカンスの標本
写真下:野生のシーラカンス
(写真提供:アクアマリンふくしま)
(2008年01月18日)