催し物
2/26 身近な水辺保全講演会「魚はなぜ減った?──身近な水辺の声を聞く」参加者募集!(ハイブリッド形式で開催します)※募集終了しました
 └─ 2023/01/28
 2月2日「世界湿地の日(World Wetlands Day)」に合わせた都立動物園・水族園4園連携企画の一環として、葛西臨海水族園では身近な水辺保全講演会「魚はなぜ減った?──身近な水辺の声を聞く」を開催します。

 「昔に比べて生き物が減った」と感じたことがありませんか? 千葉県の手賀沼には広大なハス群落がありましたが、2020年に消滅しました。酸欠が原因との説もありましたが、繁茂していたときにも酸欠していました。何かあってから調べても、原因を特定することが難しくなってしまうこともあり、日頃の観察と記録が重要です。

 水生生物の減少にネオニコチノイド系農薬が関与している事実を、米国の学術雑誌「サイエンス」で発表された東京大学大学院教授の山室やまむろ真澄ますみ氏を講師としてお招きします。地道な研究をおこなっていたことにより、島根県の宍道湖でウナギやワカサギが減った原因を探り出した成果などについてお話しいただきます。また、葛西臨海水族園で取り組んでいるゼニタナゴの保全についても紹介します。


手賀沼に見られたハスの群落
(写真提供:山室真澄氏[2013年撮影])

日時   2023年2月26日(日) 13時30分〜16時

場所   葛西臨海水族園 レクチャールーム
     ※ウェブ会議サービス「Zoom」を併用したハイブリッド形式です。

定員   30名(オンライン参加定員は100名) ※事前申込制(先着順)

内容
◆講演1「葛西臨海水族園のゼニタナゴ保全の取り組みについて」
 中村なかむら浩司ひろし(葛西臨海水族園 飼育展示係長)

◆講演2「魚はなぜ減った? ~実体顕微鏡と過ごした6ヶ月、その30年後~」
 山室真澄 氏(東京大学大学院 新領域創成科学研究科 教授)

【講演2要旨】
 近年、世界的に昆虫が減少していて、原因の一部としてネオニコチノイド系殺虫剤(ネオニコ)が疑われています。日本ではネオニコが水田でも使用されていて、水田排水が湖に流れ込むことで湖の動物も減らしてしまったことがわかりました。
 減ったことを証明するために必要な「減る前に何がどれくらいいたのか?」は、30年前の私が1万円もしない実体顕微鏡を使って調べていました。身近な自然を守るために本当に必要なのは、専門家による保護再生事業などではなく、みなさまの日常の観察であることをご説明したいと思います。

【山室氏プロフィール】
 1960年名古屋生まれ。幼少期から水辺に親しみ、高校2年生で米国の高校に編入。帰国後、東京大学・文科三類に入学。理学部地理学教室に進学し、学生時代の卒業研究から学位論文まで宍道湖の生きものをテーマに研究。その後も一貫して同湖の研究を続け、2019年「Science」誌にて論文「Neonicotinoids disrupt aquatic food webs and decrease fishery yields」を発表する。東京大学大学院新領域創成科学研究科教授。

島根県にある宍道湖の浅いところの湖底。
砂が堆積しています
砂をふるうとさまざまな動物が残りますが、
選別するのは手間がかかる作業です


山室真澄氏

応募方法
 受付フォームで以下のとおりお申し込みください。

 お申し込みの際は、@tokyo-zoo.netおよび@form.kintoneapp.comからのEメールを受信できるよう、迷惑メールフィルターやメールソフトを設定してください。特に携帯電話からお申し込みの方はご注意ください。
 なお、お申し込み後に自動返信メールが届かない場合は、葛西臨海水族園 教育普及係まで電話にてご連絡ください。

 こちらの受付フォームからお申し込みください

 ※外部サイト(kintoneapp.com)に移動します。kintoneapp.comは、トヨクモ株式会社が管理運営するウェブサイトです。今回のプログラム参加者募集に際して応募者の方々からご提供いただく個人情報は、トヨクモ株式会社が管理するサーバーに厳重に保管し、目的のための使用終了後、すみやかに削除するなど、厳正かつ適正な運用をおこないます。

 【問い合わせ先】葛西臨海水族園 教育普及係
         03-3869-5152(代表) ※受付時間は9時30分〜17時
 【締    切】実地参加    2023年2月23日(木・祝)送信分まで有効 ※募集終了しました。
         オンライン参加 2023年2月23日(木・祝)送信分まで有効 ※募集終了しました。

 ※1月27日(金)から募集を開始し、先着順で受け付けます
 ※締切前に定員に達した際は、葛西臨海水族園公式サイトでお知らせします。
 ※応募はひとり1回に限ります。また、1回につきひとり分のみ応募できます。
  同じ応募者による複数回の応募はすべて無効となりますのでご注意ください。
 ※お申し込みの際ご提供いただいた個人情報は、当該プログラムに関するご連絡のみに使用いたします。
  また、データの保管や削除など、個人情報については厳重な管理をいたします。
 ※実施についての最新の情報は葛西臨海水族園公式サイトをご確認ください。

その他
 身近な水辺の保全について考える講演会を、葛西臨海水族園に先立って2023年2月18日(土)に井の頭自然文化園にて開催します。詳しくはこちらのページをご覧ください(※終了しました)。

(2023年01月28日)
(2023年02月20日:実地参加の締切を修正 19日→23日)
(2023年02月25日:募集終了について追記)



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