「いきもののミカタ」プロジェクト
葛西臨海水族園は今までも生き物や生き物のくらす自然環境を守るためのさまざまな取組みをおこなってきました。しかし、ごぞんじのように自然環境の悪化や野生動物の減少は加速度的に進んでいます。水族園は自然と人がともに生きる未来のために、よりいっそう力を尽くしていかなくてはなりません。
そこで、2021年から「いきもののミカタ」プロジェクトをスタートしました。「いきもののミカタ」には、生き物の科学的な見方を伝えそのおもしろさやすばらしさを伝えるという意味と、生き物の代弁者(味方)としてメッセージを発信するという2つの意味があります。すべての教育活動において、スタッフ一人ひとりが、生き物や自然の魅力とともに生き物や自然環境の現状を積極的に発信し、みなさんとともに何ができるかを考え、行動へとつなげること、それがこのプロジェクトの目標です。
1.キックオフイベント「いきもののミカタ宣言2021」
「一年の計は元旦にあり」ということで、新年にあたり「いきもののミカタ宣言2021」と題して
プロジェクトのキックオフイベントをおこないました。わたしたち葛西臨海水族園のスタッフが生き物の代弁者、生き物の味方として、生き物や自然環境を守るためにできることを宣言しました。
【動画】いきもののミカタ宣言2021
動画の配信にあわせて、みなさんからの「いきもののミカタ宣言」も募集し、私たち一人ひとりが、生き物や自然のためになにができるのか、いっしょに考えました。みなさんからの宣言は「
#いきもののミカタ宣言2021で見ることができます。
2.「東京の生き物たちの今」シリーズ
東京にくらす生き物たちの今について伝えるオリジナル動画の制作・配信をスタートしました。
大都市を抱える東京にもさまざまな野生の生き物がくらしていますが、それらのなかには数を大きく減らしているものも少なくありません。昨年、東京都(本土部)に生息する個々の種の絶滅のリスクを評価した「
東京都レッドリスト(本土部)」が11年ぶりに改定されました。レッドリストからは、東京の生き物たちがより厳しい状況にあることがうかがえます。
そこで水族園では、レッドリストの掲載種のなかで飼育展示している種や、保全に取り組んでいる種を中心に、その生き物の生態とともに生息数が減少している要因、そしてわたしたちにできることを伝えるオリジナル動画をシリーズで制作し、配信しています。
「東京の生き物たちの今」シリーズについて、詳しくは
こちらのページをご覧ください。
上記のほかにも、さまざまなプログラムのなかでスタッフが「いきもののミカタメッセージ」を発信しています。ぜひチェックしてみてください。
みなさんもいっしょに生き物や自然環境のためにできることを考えてみませんか?
(2021年09月02日)