催し物
1/19 高校生・大学生向け講座「海の学び舎」第3回「原始の脊椎動物ヌルヌル魚(ヌタウナギ)の秘密」開催!(※募集終了しました)
 └─ 2019/12/08

※定員に達したため募集終了しました。ご応募ありがとうございました。


 葛西臨海水族園では、第一線で活躍する研究者やナチュラリストが海や川の環境、そこにくらす生き物のおもしろさ、そして研究することの楽しさを紹介する、高校生・大学生向けのシリーズ講座「海の学び舎」を開催します。

 今年度は全3回、見た目は貝にそっくりなのに貝じゃない生物など「じゃない生物」をテーマに取り上げています。最終回の第3回のテーマは「ヌタウナギ」です。ウナギと名前についていますが、ウナギじゃない生き物です。体のつくりやヌルヌルした粘液にウナギとどんな違いがあるのか、いっしょに探求してみましょう。

 プログラムの前半に講師の方のお話、後半ではお茶を飲みながらの談話会を予定しています。原始の脊椎動物「ヌタウナギ」ってなんだ? と思った高校生・大学生の皆さん、ぜひご参加ください。


クロヌタウナギ

日時  2020年1月19日(日) 13時~16時

場所  本館2階 レクチャールーム

対象  高校生・大学生

定員  30名 ※事前申込制(先着順)

参加費 無料(入園料も無料となります)

内容
 「原始の脊椎動物ヌルヌル魚(ヌタウナギ)の秘密」
 野崎眞澄 氏(新潟大学名誉教授)

【要旨】
 ヌタウナギと聞いて、「どんなウナギ? おいしいの?」と思うのが普通の人。ウナギの仲間ではない。ヤツメウナギと同類で無顎類という顎のない原始の脊椎動物。海洋にのみ生息し、鰭(ひれ)として肉質の尾鰭しかない。この仲間の多くは深海底での生活に適応し、眼が退化しているので,かつてはメクラウナギと呼ばれた。体表にはうろこがなく、そのかわりに体の両側には多くの粘液線があり、粘液=ヌタを分泌して外敵から身を守る。今回は、ヌタウナギに触れたり、ヌタウナギの話を聞くことで、脊椎動物の進化の出発点に思いを馳せてみよう。

【野崎氏プロフィール】
 1948年名古屋市生まれ。1972年静岡大学理学部生物学科卒業。1973年東京大学大学院理学系研究科動物学専攻修士課程入学。神奈川県三浦市にある東大三崎臨海 実験所配属となる。1975年同博士課程進学。 指導教官の指導方針は、「若い頃はできるだけ進化段階の高い動物(哺乳類や鳥類)を研究しなさい」とのことで、臨海実験所ではあるが、ラットやウズラを用いての「脳と下垂体の機能連関に関する研究」で、1978年理学博士の学位を取得。その後、日本学術振興会奨励研究員や米国ワシントン大学動物学教室研究員などを経て、1981年京都大学霊長類研究所生理部門助手。ニホンザルの季節繁殖リズムの解明をめざし、日長や環境温度などの外的要因と体内リズムの内的要因の両方から解析し、成果をあげた。1995年新潟大学理学部附属臨海実験所教授(所長兼任)。新潟県はヌタウナギ漁やヤツメウナギ漁の盛んなところなので、今度は脊椎動物の進化を下から目線で研究することをめざした。その結果、ヌタウナギの下垂体から生殖腺刺激ホルモンを単離同定するなど大きな成果を得た。2014年3月新潟大学定年退職。2014年4月同大学名誉教授。


野崎眞澄氏

応募方法
 Eメールで以下のとおりお申し込みください。

 kasai_manabiya@tokyo-zoo.net宛に、件名を「海の学び舎 第3回」とし、本文に参加希望者の氏名(ふりがな)・年齢(学年)・住所・電話番号を記入してお送りください。
 お申し込みの際は、@tokyo-zoo.netからのEメールを受信できるよう、迷惑メールフィルターやメールソフトを設定してください。特に携帯電話からお申し込みの方はご注意ください。

  【締 切】定員に達し次第締切 ※定員に達したため募集終了しました。

 ※お申込みの際ご提供いただいた個人情報は、当該イベントに関するご連絡のみに使用します。
  また、データの保管や削除など、個人情報については厳重な管理をいたします。
 ※12月8日(日)から募集を開始し、先着順で受け付けます。
  定員に達した際は、ホームページでお知らせします。

 ※日程や内容が変更となる可能性がありますので、ホームページにて最新情報をご確認ください。

(2019年12月08日)


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