催し物
12/7 高校生・大学生向け講座「海の学び舎」第2回「複数分類群にまたがる『クラゲ』とゼラチン質プランクトン」開催!(※募集終了しました)
 └─ 2019/10/24

※定員に達したため募集終了しました。


 葛西臨海水族園では、第一線で活躍する研究者やナチュラリストが海や川の環境、そこにくらす生き物のおもしろさ、そして研究することの楽しさを紹介する、高校生・大学生向けのシリーズ講座「海の学び舎」を開催します。

 今年度は全3回、見た目は貝にそっくりなのに貝じゃない生物など「じゃない生物」をテーマに取り上げます。第2回は、見た目はいわゆるクラゲにそっくりですが、体のつくりには違いがある「クラゲじゃない」生物。一見同じにみえる透明構造にも違いがあります。

 プログラムの前半に講師の方のお話、後半ではお茶を飲みながらの談話会を予定しています。高校生・大学生の皆さん、ぜひご参加ください。


Benthocodon hyalinus

日時  2019年12月7日(土) 13時~16時

場所  本館2階 レクチャールーム

対象  高校生・大学生

定員  30名 ※事前申込制(先着順)

参加費 無料(入園料も無料となります)

内容
 「複数分類群にまたがる『クラゲ』とゼラチン質プランクトン」
 Dhugal Lindsay 氏(海洋研究開発機構 超先鋭研究開発部門 超先鋭技術開発プログラム 主任技術研究員)

【要旨】
 日本の古事記に最初に出てくる生物は「久羅下」(くらげ)である。俳句で「花」と詠めば「桜」となるのと同様に、「くらげ」を詠めば、1600種類以上浮遊性の刺胞動物が存在する中、「くらげ」は夏の季語となっている「ミズクラゲ」を指す。しかし、日本語で「クラゲ」と言えばそれはひとつの分類群を指す言葉ではないようだ。水中にすんで、やわらかくて、透明感があるものはすべて「クラゲ」である。「なんでも鯛」(※)の場合はどれも一応は魚(硬骨魚)の仲間だが、「クラゲ」という名前が付いている生物は3つの動物門にまたがる。また、一般になじみがなかったから、「くらげ」の名前が付いていないマイナーな動物門にやわらかくて透明な生物も存在する。今回はこれらを紹介した後、偏光フィルター実験をおこない、一見同じような透明構造に見えるものの違いも紹介する。

※なんでも鯛 キンメダイなど平たい体の形や赤い色をしている魚に「○○タイ」と名付けること

【Lindsay氏プロフィール】
 1971年オーストラリアのクイーンズランド州生まれ。クイーンズランド大学理学部及び文学部在学中、慶応義塾大学に交換留学し、日本語の俳句を作句し始める。1993年東京大学大学院入学、同大水圏生物学博士号取得。現在、JAMSTEC超先鋭研究開発部門の技術研究主任として、主に有人潜水船や無人探査機等を使用し、クラゲ類を含む浮遊生物を中心に深海生物の調査研究をおこなっている。横浜市立大学教授、北里大学准教授、横浜サイエンスフロンティア高等学校科学技術顧問兼任。
 主な著書に句集『むつごろう』(第7回中新田俳句大賞受賞、芙蓉俳句会)、『潜水調査船が観た深海生物 深海生物研究の現在』(分担執筆、東海大学出版会)、『日本クラゲ大図鑑』(共著、平凡社)など。


Dhugal Lindsay氏

応募方法
 Eメールで以下のとおりお申し込みください。

 kasai_manabiya@tokyo-zoo.net宛に、件名を「海の学び舎 第2回」とし、本文に参加希望者の氏名(ふりがな)・年齢(学年)・住所・電話番号を記入してお送りください。
 お申し込みの際は、@tokyo-zoo.netからのEメールを受信できるよう、迷惑メールフィルターやメールソフトを設定してください。特に携帯電話からお申し込みの方はご注意ください。

  【締 切】定員に達し次第締切 ※定員に達したため募集終了しました。

 ※お申込みの際ご提供いただいた個人情報は、当該イベントに関するご連絡のみに使用します。
  また、データの保管や削除など、個人情報については厳重な管理をいたします。
 ※10月24日(木)から募集を開始し、先着順で受け付けます。
  定員に達した際は、ホームページでお知らせします。

今後の開催予定
 「海の学び舎」は全3回のシリーズプログラムです。毎回異なる内容で実施します。

 第3回 「ヌタウナギ」  日  時 2020年1月19日(日) 13時~16時(予定)
             講  師 野崎真澄 氏(元新潟大学理学部教授)
             募集開始 2019年12月7日(土)

 ※参加申込みは、回ごとに受け付けます。
 ※詳細についてはホームページでお知らせします。
  日程や内容が変更となる可能性がありますので、ホームページにて最新情報をご確認ください。

(2019年10月24日)
(2019年11月23日:募集終了の旨を追記)


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