都立動物園・水族園(恩賜上野動物園・多摩動物公園・葛西臨海水族園・井の頭自然文化園)は、都内に生息するカエルやイモリの保全に取り組んでいます。これらの取組みをふまえ、身近な水辺の保全について考える連続講演会を開催します。
第1回は、水族園で「東京のカエル」をテーマに実施します。総合研究大学院大学の長谷和子氏をお招きし、カエルやオタマジャクシの興味深い生態、また東京にくらすヒキガエルたちが現在どのような状況になっているかについてお話ししていただきます。私たちには何ができるのか、一緒に考えてみましょう。
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日時 2019年2月23日(土) 13時30分~16時
場所 本館2階 レクチャールーム
対象 どなたでもご参加できます
※年齢制限はありませんが、中学生が理解できる内容になります。
定員 80名 ※事前申込制(先着順)
参加費 無料(入園料も無料となります)
内容
◆講演1「都立動物園・水族園が行っている両生類の保全活動」
中沢純一(葛西臨海水族園 飼育展示課 飼育展示係)
◆講演2「東京のヒキガエルとオタマジャクシの社会」
長谷和子 氏(総合研究大学院大学 先導科学研究科 生命共生体進化学専攻)
【講演2 要旨】
はじめに、東京圏における日本産ヒキガエルの人為的遺伝撹乱についてお話しします。関東地方である東京都は本来、東日本亜種のアズマヒキガエルの自然分布域です。しかし遺伝的多様性を調べた結果、西日本亜種であるニホンヒキガエルが混在しており、都心を中心に大部分がニホンヒキガエルの遺伝子に置き換わっていることがわかりました。
次に、カエル合戦で有名なヒキガエルの繁殖生態について、オスの方が多いのか? どんなカップルが成立しやすいのか? 調査の結果わかったことなどをお話しします。
最後に、オタマジャクシについて、池で群れている理由や認識能力、最近明らかになったヤマアカガエルのオタマジャクシが持つ興味深い行動習性について、ご紹介します。
【長谷氏プロフィール】
1976年東京生まれ。1999年東邦大学中退、2009年放送大学卒業、2011年東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了、2015年同博士後期課程修了。博士(学術)。東京大学学術研究員を経て2016年から日本学術振興会特別研究員。
カエルの研究を始めたのは卒業研究で自宅の池に毎年産卵に来るヒキガエルについて調べ始めたのがきっかけ。「ニホンヒキガエルについての遺伝的多様性と社会行動」の研究で学位を取得。現在はヒキガエルやアカガエルの幼生を対象に社会性と血縁認識について研究している。専門は進化生態学。 | 長谷和子氏 |
応募方法
Eメールで以下のとおりお申し込みください。
mizube@tokyo-zoo.net宛に、件名を「水辺講演会」とし、本文に参加希望者全員の氏名(ふりがな)・年齢、代表者の住所・電話番号を記入してお送りください。
お申しみの際は、@tokyo-zoo.netからのEメールを受信できるよう、迷惑メールフィルターやメールソフトを設定してください。特に携帯電話からお申し込みの方はご注意ください。
※お申込みの際ご提供いただいた個人情報は、当該イベントに関するご連絡のみに使用します。
また、データの保管や削除など、個人情報については厳重な管理をいたします。
【締 切】定員になり次第締切
※1月24日(木)から募集を開始し、先着順で受け付けます。
定員に達した場合は、葛西臨海水族園ホームページでお知らせします。
※募集を締め切りました。ご応募ありがとうございました。
その他
身近な水辺の保全について考える連続講演会の第2回を、2019年3月16日(土)に井の頭自然文化園にて開催する予定です。詳細については、後日お知らせいたします。
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東京の街の中でも見られるアズマヒキガエル | 早春の池をのぞいてみると… |
(2019年01月24日)
(2019年02月02日:チラシ追加)
(2019年02月22日:募集締切)