葛西臨海水族園では、第一線で活躍する研究者やフィールドで活躍するナチュラリストが、海や川の環境やそこにくらす生き物のおもしろさ、またそれらを探求し、研究することの楽しさを紹介する、高校生・大学生向けのシリーズ講座
「海の学び舎」を開催しています。
今年度は全3回のシリーズで、水族園のお勧めする
観察の「視点」をテーマに取り上げています。
生き物を観察するとき、ある視点を持って観察すると、生き物の適応や多様性がよく理解できます。水族園がお勧めするのは「泳ぐ(移動する)」「食べる」「身を守る」「繁殖する」の4つの視点。どれも「生きていく」ために大事なことばかり。
今年度最後の第3回目は「泳ぐ(移動する)」という視点です。
午前中は皆さんに簡単な魚ロボットを作成してもらい、午後は実際にそのロボットを泳がせてみて、生き物の動きとその応用について考えます。また、後半にはお茶を飲みながら先生との談話会も予定しています。
生物だけでなく工学系に興味のある高校生・大学生の皆さん、ぜひご参加ください。
マグロ型ロボットの内部と完成形。水中を進むようすは当日のお楽しみ!
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マグロ型ロボットの図面 | 参加者はこの船型ロボットの 尾ビレ部分を作成する予定 |
シリーズ第3回「泳げ! ロボット 生き物から学ぶ泳ぎのメカニズム」
日時 2018年2月25日(日) 10時~16時
場所 本館2階 レクチャールーム
対象 高校生・大学生
定員 30名(事前申込・先着)
参加費 無料(入園料も無料となります)
内容
◆生きていくために その3「泳げ! ロボット 生き物から学ぶ泳ぎのメカニズム」
平田宏一(ひらた こういち)氏(国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所 環境・動力系副系長)
【要旨】
海や川の中では、多くの魚が上手に泳いでいます。その泳ぎ方は多種多様で、例えば三日月形の尾ひれを左右に振動させて高速で泳ぐマグロ、いくつものひれをゆらゆらと振りながら優雅に泳ぐ熱帯魚、小さくて機敏に泳ぐメダカなどがいます。その泳ぎを機械の分野に応用することで、水中を自由に動き回ることができる水中ロボットの開発ができるようになります。
今回は、魚と同じような泳ぎ方をする水中ロボット(魚ロボット)のお話をします。進んだり曲がったりといった魚ロボットの基本特性を評価することを目的として、今までにいくつもの魚ロボットを製作してきました。今回は、これらの製作事例を紹介しながら、魚の動きとものづくりについて考えてみます。
【プロフィール】
1967年東京生まれ。埼玉大学大学院理工学研究科機械工学専攻修了。博士(工学)。
運輸省(現在の国土交通省)船舶技術研究所に入省後、組織変更を経て、現在、海上技術安全研究所に勤務。機械分野を専門として、エンジン・エネルギー関連や水中ロボット関連のものづくり研究に従事。
主な著書に『絵とき「機械加工」基礎のきそ』や『絵とき「機械設計」基礎のきそ』(ともに日刊工業新聞社)など。 | 平田宏一氏 |
応募方法
Eメールで以下のとおりお申し込みください。
kasai_manabiya@tokyo-zoo.net宛に、件名を「海の学び舎」とし、本文に参加希望者全員の氏名(ふりがな)・年齢(学年)、代表者の住所・氏名・電話番号を記入してお送りください。
お申し込みの際は、@tokyo-zoo.netからのEメールを受信できるよう、迷惑メールフィルターやメールソフトを設定してください。特に携帯電話からお申し込みの方はご注意ください。
【締 切】 先着30名、定員になり次第受付は終了
※お申込みの際ご提供いただいた個人情報は、当該イベントに関するご連絡のみに使用します。
また、データの保管や削除など、個人情報については厳重な管理をいたします。
(2018年01月25日)