催し物
特設展示「日本のアニメと世界の童話に登場するカエルたち」を開催中!
 └─2008/05/23

 国際カエル年の今年(2008年)、井の頭自然文化園では、生物のカエルのことから文化に関わるカエルのことまで、広くカエルをテーマにしたさまざまなイベントを開催しています。第一弾はすでに2008年4月26日からスタートしていますが、今回はそのうち、本園の資料館絵本コーナーで開催している「日本のアニメと世界の童話に登場するカエルたち」を紹介しましょう。

 だれでも一度は読んだり聞いたりしたことがある「カエルの王さま」や「がまくんとかえるくん」など、欧米の文化から生まれた童話に登場するカエルたち。そして、「ピョン吉」や「ケロロ軍曹」など、日本の昭和40年代頃から現在まで、テレビアニメを中心に子どもたちの遊びなかまのように登場したカエルたち。これらのカエルを、出現した年代順にパネルで展示しています。年代順に並べてみると、カエルを通して人と自然の関わりがどう移り変わってきたのか感じていただけるでしょう。

 たとえば、テレビアニメ「けろっこデメタン」は、制作者が昭和初期に生まれ、まだカエルの生息地も残っている時代を知っているせいか、アマガエル、トノサマガエル、ヒキガエルといった具体的な種類のカエルがキャラクター化され、物語を展開しています。しかしその後、カエルのキャラクターは自然界にいるカエルのイメージとはどんどん離れ、「ケロロ軍曹」にいたっては宇宙人として地球にやってきたという設定です。約半世紀の間に、日本人とカエルの関係に大きな変化が生じているのです。

 最近のカエルに関する話題といえば、世界的に数が減っていること、その一方でカエルグッズを集めるなどカエルが好きだという人が増えていること。今回の特設展では、カエルのキャラクターごとに関連する絵本やグッズも紹介し、カエルがもたらす世界が、おとなも子どもも楽しめる、自然とファンタジーとモノからなるエンターテインメントを創り出していることの一端をお見せしています。

 会場となっている絵本コーナーでは、「けろっこデメタン」などのアニメーションやミュージカル映像、カエルが出てくる絵本も見られますので、ゆっくりとお楽しみください。

(2008年05月23日)



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