井の頭自然文化園では、2006年11月から2頭のツシマヤマネコを飼育しています(
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2007年4月21日(土)、ツシマヤマネコに関する講演会を開催します。講演会の前には「高碕賞」の表彰式を開催し、受賞者によるお話もおこないます。東京動物園友の会の例会としての催し物ですが、どなたでも参加できます。
日時 2007年4月21日(土)午後1時30分~午後4時20分
場所 井の頭自然文化園 資料館2階
申込 不要
第1部──高碕賞表彰式
※高碕賞は、動物園の発展振興に尽くした、東京動物園協会第2代会長、故・高碕達之助(1885~1964;経済企画庁長官、通産相)を顕彰し、1965年に制定されました。東京動物園友の会の会誌「どうぶつと動物園」に掲載された記事や写真を対象に贈られます。
・受賞記事執筆者によるお話(各10分)
「ヤドクガエルの展示
──マダラヤドクガエルの成長過程を見せる」
金原功(上野動物園)
「むずかしいイシガイ類の飼育
──魚がいなければふえない貝」
荒井寛(井の頭自然文化園)
第2部──講演2題
「井の頭自然文化園のツシマヤマネコ」(30分)
佐々木真一(井の頭自然文化園飼育展示係)
井の頭自然文化園はアムールヤマネコの繁殖に大きな成果をあげてきました。その飼育繁殖技術をツシマヤマネコ保護にも役立てるため、2006年11月から2頭のツシマヤマネコを飼育しています。園内でのツシマヤマネコ飼育についてお伝えします。
「ヤマネコとくらして
──対馬の自然とそこに住む人々」(80分)
玖須博一(くす・ひろかず)さん
(対馬市役所自然共生班、「ツシマヤマネコ応援団」副代表)
長崎県対馬は四方を海に囲まれ、九州より韓国に近い島です。ここでは長年、そこに住む人間とツシマヤマネコが共存してきました。島内にはツシマテンやアムールカナヘビなど、本土とはちがった動物が住むほか、対州馬(たいしゅうば)という在来馬が島民の家族同様に暮らしていました。現地でツシマヤマネコ保護活動を続ける玖須さんに、対馬の自然とそこに住む人々を紹介していただきます。
※
ツシマヤマネコ応援団──ツシマヤマネコと対馬の自然を守るために2002年に発足したボランティアグループ。人と自然が共生する環境整備を目的とする「とらやまの森再生プロジェクト」や、対馬野生生物保護センターのイベント等を行っています。
(2007年4月1日)