井の頭自然文化園では、
武蔵野美術大学芸術文化学科春原ゼミに協力し、
コラボレーション企画『ムサビ芸文 in 井の頭自然文化園 生活のなかのかたち』を開催します。
武蔵野美術大学(ムサビ)芸術文化学科(芸文)でアート・デザインと芸術文化の社会活用を学ぶ学生たちが、動物園内の美術館である彫刻園と彫刻家・北村西望について、その存在と意義をより多くの人たちに伝えたい、と考えたことを受け、このコラボレーションを実施します。

美大生たちによるポスター(PDFダウンロードはこちらから)
展覧会「生活のなかのかたち」
私たちのふだんの暮らしのなかには、彫刻のような美術作品に結びつくさまざまな「表現」があります。本展は、そこから彫刻の世界をとらえようとする試みです。
暮らしのなかから着想した立体や映像の作品19点を「かたちをつくる」「身体のかたち」「彫刻に囲まれる生活」「生活のなかのかたち」の4つのセクションに分けて展示します。作品を通して、彫刻の楽しみかたや、西望作品の見かたのヒントをお伝えします。西望の創造に触発された学生たちの生み出す新しい視点にご注目ください。
期間 2025年1月7日(火)~1月26日(日)各日9時30分~16時30分
場所 動物園(本園)彫刻館B館

展覧会風景
関連イベント(事前申し込み不要)
1.ワークショップ つなげて! 木のかけら
西望が残った木材で作った寄木作品がヒント。木の日用品のかけら、木の枝や葉っぱで思い思いのかたちを作ってみよう。ムサビの学生がサポートします。
実施日時 2025年1月12日 (日) 10時~12時、13時~16時(※)
時間内いつでも参加可。所要時間15分程度。※材料がなくなり次第終了します。
場所 動物園(本園)資料館2階

アトリエ館壁面に残る北村西望の寄木装飾

作品例
2.スタンプラリー
4か所をめぐって猫のスタンプを集めましょう。スタンプを集めた方には、資料館2階でシールをプレゼント!
実施日時 2025年1月12日 (日)10時~16時
場所 動物園(本園)内4ヶ所
※シールの枚数には限りがあります。早い時間に配布終了となる場合があります。

大学生によるオリジナルスタンプ
3.ギャラリートーク
展覧会「生活のなかのかたち」出品作品を作った学生たちによるギャラリートーク。午前・午後にそれぞれ1回ずつ開催、各回7名の学生が、自分たちの制作した作品についてお話しします。
※申し込み不要、開始時間にお集まりください。
実施日時 2025年1月25日 (土) ①11時~、②14時~ 各回30分程度
場所 動物園(本園)彫刻館B館
ゼミ担当教員からのメッセージ
学生たちがテーマとした「生活のなかのかたち」は、彫刻家・北村西望がこの場所に実際に暮らしながら制作していた、という事実に触発されたものです。その日に着る服や靴の組合せを選ぶこと、食卓の食器の配置、起き抜けのふとんのかたち、どの道で目的地に向かうのか。日々のなにげない行動は、無意識の自分の表現であると捉えることもできます。それを少しだけ意識するだけで、そこにはさまざまな選択や方法の広がりがあることがわかってきます。彫刻の表現は、もちろん、芸術家の豊かな経験や知識に基づくあらゆる素材や技法、かたちや構成を厳選した上での結果ですが、それでも、そのはじまりは、生活のなかのかたちによる表現だったのではないでしょうか。
当企画は、美術を学ぶ学生たちの発想による作品やワークショップなどを通して、来園者のみなさんに、生活から彫刻までのゆるやかなつながりをご紹介しようとする試みです。この機会が、彫刻園や北村西望の新たな発見につながればうれしく思います。
武蔵野美術大学 芸術文化学科 教授
春原 史寛
主催 武蔵野美術大学 芸術文化学科研究室
協力 井の頭自然文化園
(2024年12月26日)
(2025年01月07日:ポスターと展示作品を追加)
(2025年01月22日:ギャラリートークについて追記)