都立動物園・水族園(恩賜上野動物園・多摩動物公園・井の頭自然文化園・葛西臨海水族園)は、都内に生息するカエルやイモリなどの保全に取り組んでいます。これらの取組みを踏まえ、身近な水辺の保全について考える講演会をオンラインで開催します。
水のなかでくらすオタマジャクシはカエルになると陸上で生活し始めます。今回は、東京農工大学の岩井紀子氏をお招きし、オタマジャクシの生態と、カエルが生き残るためにオタマジャクシがもつ戦略についてお話をしていただきます。オタマジャクシのくらしや役割を通して、水辺と陸地の環境のことを考えてみましょう。また、井の頭自然文化園のスタッフからは、園内につくられた「いきもの広場」での生き物を呼び寄せるための取組みについてご紹介します。
身近な水辺の生き物の生態や保全に関心のある方々のご参加をお待ちしています。
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識別のためのマーカーを入れたオタマジャクシ (撮影:岩井紀子氏) | 変態したばかりのヤマアカガエル (撮影:岩井紀子氏) |
日時 2022年3月26日(土) 13時30分~16時
場所 ウェブ会議サービス「Zoom」を使ったリモートで実施
対象 どなたでもご参加できます
※内容は中学生以上向けです。
定員 80名 ※事前申込制(先着順)
参加費 無料 ※通信料は参加者ご自身の負担となります。
内容
◆講演1「動物園の中にある“近所の自然”『いきもの広場』で生き物を呼び寄せる」
武笠友美(井の頭自然文化園 教育普及係)
※ライブ配信で「いきもの広場」のヒキガエルを紹介する予定です。
◆講演2「オタマジャクシのいきざま」
岩井紀子 氏(東京農工大学農学部 准教授)
【要 旨】
カエルと聞くと陸でくらすオトナの時代をイメージしがちですが、実は水でくらすオタマジャクシの時代も重要です。カエルは水と陸、どちらの環境も必要で、どちらかが悪くても影響を受けてしまいます。陸で成功できるかどうかには、オタマジャクシ時代のすごし方も影響しているのです。カエルのオタマジャクシ時代に焦点を当て、そのくらしや役割を紹介し、いつ、どんな大きさで陸に上がるのかを決める、変態戦略についてお話します。
【岩井氏プロフィール】
東京都出身。東京大学大学院修了、博士(農学)。子どものころ自宅の庭に産卵に来たヒキガエルの卵を、毎年採集してはカエルになるまで育てていた。その後、東京大学農学部の卒業研究で再びカエルと向き合うことになる。専門は両生類を対象とした動物生態学・保全生態学。現在、東京農工大学農学部准教授。オタマジャクシの役割や変態戦略に関する研究、希少なカエルの生態調査などをおこなっている。
主な著書として『にぎやかな田んぼ』(京都通信社、2015年)、『奄美群島の自然史学』(東海大学出版部、2016年)、『日本のカエルフィールドガイド』(文一総合出版、2020年)がある。
岩井紀子氏
応募方法
受付フォームで以下のとおりお申し込みください。
お申し込みの際は、@tokyo-zoo.net及び@form.kintoneapp.comからのEメールを受信できるよう、迷惑メールフィルターやメールソフトを設定してください。特に携帯電話からお申し込みの方はご注意ください。
なお、お申し込み後に自動返信メールが届かない場合は、井の頭自然文化園 教育普及係まで電話にてご連絡ください。
《こちらの受付フォームからお申し込みください》
※外部サイト(kintoneapp.com)に移動します。kintoneapp.comは、トヨクモ株式会社が管理運営するウェブサイトです。今回のプログラム参加者募集に際して応募者の方々からご提供いただく個人情報は、トヨクモ株式会社が管理するサーバーに厳重に保管し、目的のための使用終了後、すみやかに削除するなど、厳正かつ適正な運用をおこないます。
【問合わせ先】井の頭自然文化園 教育普及係 0422-46-1100(代表) ※受付時間は9時30分〜17時
【締 切】定員に達ししだい締め切り
※2月24日(木)から募集を開始し、
先着順で受け付けます。
※定員に達した際は、井の頭自然文化園公式サイトでお知らせします。
※お申し込みの際ご提供いただいた個人情報は、当該プログラムに関するご連絡のみに使用いたします。
また、データの保管や削除など、個人情報については厳重な管理をいたします。
応募の注意事項
- 応募はひとり1回に限ります。また、1回につきひとり分のみ応募できます。同じ応募者による複数の応募はすべて無効となりますのでご注意ください。
- 本プログラムはウェブ会議サービス「Zoom」を用いて実施します。接続に必要なPC環境はご自身でご用意ください。
- このプログラムへの参加は無料ですが、通信料は参加者ご自身の負担となります。
- ウェブ会議サービス「Zoom」への接続に必要なURLなどは、参加者にメールにてお知らせします。お申し込み時に記入いただいたメールアドレス宛に招待メールをお送りします。@tokyo-zoo.netおよび@form.kintoneapp.comからのEメールを受信できるよう、迷惑メールフィルターやメールソフトを設定してください。
※実施についての最新の情報は井の頭自然文化園公式サイトをご確認ください。
(2022年02月24日)