井の頭自然文化園では、2018年10月6日(土)、7日(日)の秋の3時間延長開園特別企画として、講演会を開催します。
当園内の彫刻園では、日本を代表する彫刻家の北村西望(1884年~1987年)の作品を数多く展示しています。このたびの講演会では、東京大学の木下直之氏をお招きして、人間の進化と彫刻家西望とのつながりや、西望の作品を奥深く鑑賞するための手がかりなどについてお話をしていただきます。
当日は開園時間を20時まで延長しますので、講演会の後は、木下氏のお話を思い出しながら園内の作品をゆっくりとご鑑賞ください。
日時 2018年10月7日(日) 16時30分~18時
場所 動物園(本園) 彫刻館B館
対象 高校生以上
定員 100名
参加費 無料(入園料も無料となります)
内容
◆「彫刻家北村西望の時代──動物園の中の彫刻園の中の“裸のサル”の羞恥心をめぐって」
木下直之 氏(東京大学大学院教授、静岡県立美術館長) | 平和祈念像 |
【要旨】
サブタイトルの「裸のサル」とはヒト、つまりあなたのことです。人類が体毛を失い、衣服を身に着け、羞恥心をいだくようになり、かつ芸術などというものを発明したがゆえに、裸体像に取り組んだ北村西望の時代の彫刻家たちは、股間表現に苦心せざるをえなくなりました。
そもそも、なぜ動物園の中に彫刻園があるのか、なぜ「裸のサル」を彫刻するのか、この地で制作された長崎の平和祈念像が、広島のそれと異なり、なぜ男性裸体像であるのかなどについても考えてみたいと思います。
【木下直之氏プロフィール】
1954年静岡県生まれ。兵庫県立近代美術館学芸員、東京大学総合研究博物館助教授を経て、現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授、静岡県立美術館館長。これまでユニークな視点から日本美術史、写真史、見世物史の研究に従事。平成27年春に紫綬褒章受章。
著書に『美術という見世物』『わたしの城下町』『股間若衆』『銅像時代』『近くても遠い場所』『せいきの大問題』など多数。 | 木下直之氏 |
託児サービス
本講演会の開催時間中、0歳〜就学前までのお子様の託児サービスを実施します。
ご希望の方は、講演会の参加応募メールに、託児を希望するお子様の年齢(講演会実施日現在)と人数を合わせて記載のうえご連絡ください。料金は無料です。
※定員に限りがありますので、応募多数の場合は抽選となります。
なお、託児サービスについては外部に委託しての実施となります。
応募方法
Eメールで以下のとおりお申し込みください。
choukoku2018@tokyo-zoo.net宛に、件名を「彫刻園講演会」とし、本文に参加希望者全員の氏名(ふりがな)・年齢、代表者の住所・氏名・電話番号を明記のうえ、お申し込みください。
お申し込みの際は、@tokyo-zoo.netからのEメールを受信できるよう、迷惑メールフィルターやメールソフトを設定してください。特に携帯電話からお申し込みの方はご注意ください。
【締 切】2018年9月
21日(金)送信分まで有効
※席に少し余裕がありますので、締切を26日(水)までとします。
※定員に達しましたので、募集終了しました。
※応募者多数の場合は抽選とし、当落にかかわらずお知らせします。
※お申込みの際ご提供いただいた個人情報は、当該イベントに関するご連絡のみに使用します。
また、データの保管や削除など、個人情報については厳重な管理をいたします。
◎秋の3時間延長開園について
2018年10月6日(土)、7日(日)の2日間、通常よりも開園時間を3時間延長します。
飼育担当者による「キーパーズトーク」や彫刻園エリアのライトアップなど、秋の夜長をゆっくりと楽しめるイベントを多数企画しています。詳しくは後日改めてお知らせします。
(2018年08月23日)
(2018年09月18日:締切を延長)
(2018年09月27日:募集終了を追記)