催し物
12/15〜6/10 彫刻館特設展──Art and the Zoo Vol.4 本田公夫作品展「消えゆく隣人たちのポートレート」を開催します(※期間延長しました)
 └─2017/12/15

 井の頭自然文化園で、ニューヨークの動物園などで活躍する展示デザイナー、本田公夫さんの作品展を開催します。

 動物園で動物について伝えるための仕事は飼育だけではありません。視覚的なデザインもその一つ。来園者の方々にわかりやすく、意図したとおりの情報を伝える重要な役割を担っています。

 今回の特設展では、動物園の現場で働きながらさまざまな動物と接するとともに、その姿を描いてきた本田さんの作品を展示します。絶滅の危機にさらされている動物たちを知っていただくために描かれた作品です。ぜひご覧ください。

 期間 2017年12月15日(金)〜2018年5月6日(日)6月10日(日)
    9時30分~16時30分
(彫刻館の閉館時間まで)
    ※好評につき期間を延長しました。

 会場 動物園(本園)彫刻館B館

作品




本田公夫さんから

 子どもの頃から動物と絵が好きで、私の描くイラストは10代から始めた印刷用のペン画が中心でしたが、20代半ばから水彩画を始めました。水彩画はチャリティーオークションのためや人に頼まれて制作する場合がほとんどなので、手元に残る作品はごくわずかです。そのごくわずかな原画のほとんどすべてをご覧いただくことができる珍しい機会を設けていただきました。
 描かれている動物たちの多くはあまりなじみのないもので、さらにその多くは絶滅の危機にさらされています。こんな動物もいたか、と、興味をもっていただければ幸いです。

本田公夫さんプロフィール

 1958年、長崎県長崎市生まれ。慶應義塾大学商学部卒。子どもの頃から大の動物園好きで中学のころには東京動物園協会の動物愛好会(現:東京動物園友の会)に入会。また、絵画、写真、グラフィックデザインにも強い興味を持ち、西山登志雄氏の勧めでペン画を始める。会員誌「どうぶつと動物園」には学生時代から四半世紀以上にわたりイラストや文章を寄稿。大日本印刷(株)海外営業部、DNP (America), Inc.、シンシナティ動植物園を経て、現在、野生生物保全協会(Wildlife Conservation Society、WCS)展示グラフィックアーツ部門スタジオマネージャー。

野生生物保全協会(Wildlife Conservation Society、WCS)

 「ニューヨーク動物学協会」としてブロンクス動物園設立のために創立され、同園とニューヨーク水族館の経営母体。その他にセントラルパーク動物園などニューヨーク市の動物園3園の運営を受託すると同時に、世界60か国で保全活動をおこなう世界最大級の環境保全NGOでもある。展示グラフィックアーツ部門はランドスケープからサインに至るまで、デザインと施工、維持管理を受け持つ点で世界中の動物園にも類例を見ない。

「Art and the Zoo」とは

 井の頭自然文化園では、彫刻館の一部を使用して、さまざまな作家の作品を特設展として展示してきました。今後も、芸術と動物園をつなげるような企画展を実施していくという意味をこめ、このテーマに決めました。
(2017年12月15日)
(2017年12月27日更新)
(2017年05月03日期間延長追記)


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