井の頭自然文化園では、長崎県対馬に生息する絶滅危惧種ツシマヤマネコの保護と繁殖に取り組んでいます。今年も、2017年10月28日(土)、29日(日)の2日間にわたり、「
ヤマネコ祭2017」を開催します。
ヤマネコ祭では、野生生物の保全に取り組む各種団体の展示やワークショップなどを開催し、ツシマヤマネコや野生生物の保全について知っていただきます。また、フェイスペイントや、おはなし会などの楽しいイベントもおこないます。
ヤマネコという動物に親しんでいただきながら、生息地である対馬についても知る機会となります。ぜひお越しください。
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ツシマヤマネコ | 昨年のようす (芝生広場) |
メイン会場(芝生広場)
日時 2017年10月28日(土)、29日(日)
場所 動物園(本園)芝生広場
内容
◎ 大きな巣箱と対馬の自然──ヤマネコの気持ちになってみよう
動物園で実際に使用しているヤマネコの巣箱を大きくしました。小さなお子様は、巣箱に入ることができます。
また、対馬の自然を撮影した大型パネルを設置します。対馬の森に入り込んだような写真を撮影できます。動物園でくらすヤマネコと対馬の森でくらすヤマネコ、それぞれのきもちになってみませんか?
大きな巣箱
◎ ツシマヤマネコふわふわエアドーム[雨天中止]
対馬市からエアドームがやってきます。ふわふわのヤマネコを体感してください。
ツシマヤマネコふわふわエアドーム
◎ 倉本美津留「ねこのたまたまライブ」スペシャルライブ[荒天中止]
ネコに関連して、絵本「ねこのたまたま」の作家の倉本美津留さんによるスペシャルライブを開催。演奏に乗りながら「ねこのたまたま」が聞けますよ! イラストのいぬんこさんも来場予定。
日時 10月29日(日) 14時30分~15時
◎ ヤマネコおはなし会(実施:あずきの会)
ヤマネコにちなんだおはなし会。楽しいお話しでヤマネコが身近に感じられますよ。
日時 10月28日(土)、29日(日)
午前の部 11時30分~12時
午後の部 13時30分~14時
ヤマネコおはなし会
◎ ヤマネコ祭ミニスタンプラリー
ツシマヤマネコやそれを守る取組みについて知るクイズラリー。芝生広場の各団体をめぐり、問題を解いてみよう! ゴールすると特製スタンプが押せますよ。
ラリー用紙配布場所 正門前・芝生広場対馬市のブース
◎ ツシマヤマネコかるた大会
ツシマヤマネコに関連したオリジナルかるたをつくりました。楽しくヤマネコについて学べます!
日時 10月28日(土)、29日(日)
第1回 11時30分〜12時30分頃
第2回 13時30分~14時15分頃
対象 小学生
定員 8名
※受付はNPO法人どうぶつたちの病院で、先着順でおこないます。
ツシマヤマネコかるた大会
◎ 動物解説員のヤマネコ探検隊「ヤマネコになって探検しよう!」
センサーカメラは動物が前を通ると自動で写真やビデオを撮影し、どんな動物が何をしているか知ることができる野生動物の調査道具です。ヤマネコになった気分で園内を散策し、仕掛けてあるセンサーカメラに写ってみましょう(30分ほどのコースです)。
実施日 10月28日(土)、29日(日)
集合時間 第1回:12時、第2回:14時30分
集合場所 フェイスペインティングのテント前
定員 先着20名
◎ 野生動物を守る取り組みを知る──団体の活動紹介展
ヤマネコをはじめとして、野生動物を守るための取組みをしているさまざまな団体による展示です。グッズを販売する団体もあります。
①
対馬市
ツシマヤマネコのくらす対馬について、さまざまな情報をお伝えします。
②
NPO法人どうぶつたちの病院
対馬島で運営する動物病院での、ツシマヤマネコや野生動物の救護と家庭飼育動物の適正飼養普及活動について紹介します。
③
NPO法人ツシマヤマネコを守る会
絶滅の危機に瀕するツシマヤネコを守るために設立され民間団体です。
④
岐阜大学応用生物科学部動物繁殖学研究室+
多摩動物公園野生生物保全センター
ツシマヤマネコをはじめとする多くの国内外の希少野生動物の保全に,動物園は中心的な役割を担っています。多摩動物公園野生生物保全センターと岐阜大学応用生物科学部動物繁殖学研究室が希少種の繁殖や保全を成功させるために取り組んでいる陰の研究活動について紹介します。
また、いまおおはやりの「うんこ」にも注目。うんこは動物の種類や大きさによって大きさも形もいろいろ。動物園の野生動物たちのうんこを実物大のパネルにしました。実はうんこには、さまざまな役立つ情報がかくれています。 色々なうんこを見ながらちょっと「うんこ」について詳しくなってください(お子様にも楽しんでいただけるパネルです)。
⑤
日本獣医生命科学大学野生動物学教室
これまでおこなってきたツシマヤマネコに関する研究内容と対馬でおこなった調査時の写真展示や、ヤマネコグッズの販売をおこないます。
⑥
認定NPO法人トラ・ゾウ保護基金(JTEF)
西表島にいる絶滅危惧種イリオモテヤマネコの保護活動を現地の人たちとおこなっています。
⑦
The Zoological Lighting Institute(動物学的ライティング協会)
光生物学(光などの放射エネルギーの生物に対する影響の研究)をサポートしています。動物福祉と野生動物保全を目的とした光の測定と照明デザインを提供する団体です。
⑧ ツシマヤマネコ域外保全栄養チーム
ツシマヤマネコの域外保全活動において、ツシマヤマネコの栄養やごはんについて研究・技術開発しているチームです。
団体の活動紹介展
◎ ツシマヤマネコ情報館
ツシマヤマネコに関する対馬からの最新情報を発信します。メッセージを送るコーナーもありますよ。
内容
① 2017年度ツシマヤマネコ交通安全ポスター 入選作品展
対馬市の小学生を対象に募集したポスター作品のコピーを展示します
② ヤマネコロードキル防止看板の紹介
交通事故を防ぐため道路に設置されている啓発用の看板をご紹介します。
③ 環境省対馬野生生物保護センター作成のパネルの設置
ツシマヤマネコに関する最新情報を発信します。
④ ツシマヤマネコにメッセージを送ろう!
(1)みんなでツシマヤマネコに寄せ書きコーナー
でっかい紙に寄せ書きをしてみよう。
(2)ネコの折り紙でヤマネコにメッセージを送ろう
みんなが折った折り紙にメッセージを描いて飾ってみよう。
◎ ヤマネコワークショップ
1.鈴木動物園前さんとヤマネコキーホルダーをつくろう
美術家・鈴木動物園前さん指導によるヤマネコオーブン粘土づくり。ヤマネコの可愛さをオーブン粘土で表現してみませんか?
日時 10月28日(土) 11時、12時、13時の3回
定員 各回先着20名
その他 キーホルダーのお渡しは各回終了の45分後
講師 鈴木動物園前 氏 →
フェイスブックページはこちら
鈴木動物園前さんワークショップ
2.ヤマネコストラップをつくろう
当園のボランティアといっしょに、ヤマネコの焼印を使ったペンダントストラップをつくりませんか?
日時 10月29日(日) 11時〜
定員 先着50名
3.岡田宗徳さんのヤマネコワークショップ
動物画家 岡田宗徳さんの指導で、ヤマネコワークショップを開催します。どんなヤマネコができるかな?
講師 岡田宗徳 氏 →
公式サイトはこちら
①「ヤマネコのお面をつくってみよう」
日時 10月29日(日) 12時30分~13時30分
定員 時間内は受け付けます
②「ヤマネコを描こう!青空お絵描き教室」
ヤマネコの描き方のコツを聞いて、下絵付きの用紙に思いきって色付けしてみましょう!
日時 10月29日(日) 14時30分~15時30分
定員 時間内は受け付けます
岡田宗徳さんワークショップ
◎ ヤマネコフェイスペインティング
みんなの顔がヤマネコになるよ!
日時 10月28日(土)、29日(日) 11時〜12時、13時30分〜14時30分
ヤマネコフェイスペインティング
ツシマヤマネコ舎前
◎ 飼育係のいきものガイド@ヤマネコ祭
日時 10月29日(日) 12時30分〜
◎ ボランティアのヤマネコガイド
日時 10月28日(土)、29日(日) 11時〜12時、13時30分〜14時30分
左:飼育係のいきものガイド@ヤマネコ祭
右:ボランティアのヤマネコガイド
彫刻館B館
◎ ヤマネコ講演会
実施日 10月29日(日)
定員 先着100名
時間・内容
13時30分~14時15分
演題 井の頭自然文化園が取り組むヤマネコ保全と韓国ヤマネコ事情
講師 井の頭自然文化園 飼育展示係 唐沢瑞樹
14時15分~14時45分
演題 ヤマネコの人工繁殖を目指した取り組み
講師 井の頭自然文化園 飼育展示係 栗原拓也(獣医師)
◎ ヤマネコ映像祭──野生動物のいる風景を知る
野生動物について知っていただくためのドキュメンタリーを中心に上映します。
上映開始予定時刻
上映作品 | 10月28日(土) | 10月29日(日) |
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WAZA 生物多様性 | 10:00 13:05 15:30 | 10:00 |
① Brilliant Darkness ──Hotaru in the Night ホタルのいる風景 | 10:45 12:10 13:50 15:15 | 10:45 |
② チョウゲンボウ──鳥を呼ぶ鎮守の杜 | 11:00 12:25 14:05 | 11:00 |
③ 大地的孩子──小石虎返家之路 | 10:15 11:40 13:20 14:45 | 10:15 |
上映作品
世界動物園水族館協会(WAZA)作成の生物多様性に関する映像と以下の3作品を上映予定です。
① Brilliant Darkness──Hotaru in the Night ホタルのいる風景
ホタルと光の環境、生物多様性について考える、アメリカの短編ドキュメンタリー映画。2013年日本の九州、宮崎県、にて撮影した。
米国アカデミー賞公認映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」の2015年「地球を救え」部門のJ-WAVEアワード受賞作品。
② チョウゲンボウ──鳥を呼ぶ鎮守の杜
タカ目ハヤブサ科の「チョウゲンボウ」は、タカ類の中で唯一テリトリーを持たない鳥だ。
この鳥が、山形県天童市の鎮守の杜に残された樹齢800年のケヤキで、日本で初めて木の洞を使い集団営巣をした。映画はこの猛禽類が鎮守の杜の小鳥たちと共生する姿を記録する。
製作会社:コア・T・9 / 制作総指揮:黒岩 武一 / 制作:田中 裕子 / 演出:田中 寛久 / 撮影:黒岩 武一、田中 寛久
映像協力:NPO法人地球映像ネットワーク
③ 大地的孩子──小石虎返家之路
(大地の子ども──小さなタイワンヤマネコが故郷に帰るまで)
台湾に生息するベンガルヤマネコの亜種タイワンヤマネコ。その保全活動について紹介します。
こちらでもご覧いただけます。
左:ヤマネコ講演会
右:ヤマネコ映像祭「チョウゲンボウ──鳥を呼ぶ鎮守の杜」
ヤマネコ前の小さなお家
◎ ヤマネコミニ特設展
内容を最新情報に更新して展示します。
ヤマネコミニ特設展
※各イベントの詳細は、ホームページに随時掲載いたします。
(2017年09月14日)
(2017年10月07日更新)
(2017年10月16日更新)
(2017年10月17日更新)
(2017年10月20日更新)
(2017年10月26日更新)