都立動物園・水族園(上野動物園、多摩動物公園、井の頭自然文化園、葛西臨海水族園)では、4園共同で身近な水辺の生物を守る活動をおこなっています。その活動の一環として、その生物や生息環境の現状を、地域をはじめ多くの方々に見て、知っていただく取り組みもおこなっています。
このたび、井の頭自然文化園と葛西臨海水族園を会場とし、4園共同企画による連続講演会(全2回)を開催します。普及活動を含めた都立動物園・水族園の保全への取り組み、および、日本各地で行われている水生生物の保全活動などについてご紹介します。ぜひご参加ください。
※葛西臨海水族園での詳細については、追ってお知らせします。
第1回講演会の概要
テーマ 「身近な水辺の環境を守る」
日時 2015年1月24日(土) 13時30分~16時
場所 井の頭自然文化園 動物園(本園)彫刻館B館
定員 100名
対象 高校生以上
内容
【講演】「水田生態系における止水性水生昆虫の保全について」
講師/西原 昇吾(東京大学保全生態学研究室特任研究員)
ゲンゴロウやトンボなどの水生昆虫は、かつては水田やため池などでごく普通に見られましたが、近年、その多くが絶滅の危機に瀕しています。その原因として、農薬の使用や圃場整備、その一方で維持管理の消失等による水辺環境の変化や、ブラックバスやアメリカザリガニに代表される侵略的外来種による影響が考えられています。日本各地で起きている水辺の生き物と環境の変化、それらに対する保全への取り組みを紹介し、私たちにできる事はなにかを考えます。
<西原 昇吾氏プロフィール>
1971年神奈川県生まれ。幼少時より自然環境とその保全に関心を持つ。金沢大学医学部卒業後、石川県内での病院勤務を経て、東京大学農学生命科学研究科博士課程修了(農学博士)。ゲンゴロウ類などの水生生物の生態についての研究と保全の実践的な活動を続けている。現在、東京大学農学生命科学研究科特任研究員、中央大学非常勤講師、新横浜母と子の病院(内科)。環境省希少野生動植物保存推進員、日本重要湿地500選定委員(水生甲虫)、千葉シャープゲンゴロウモドキ保全研究会会長。
【講演】「井の頭池かいぼり後の変化と文化園にできること」
講師/金原 功(井の頭自然文化園 水生物館飼育展示係)
2014年1月から3月にかけて、井の頭池でかいぼりがおこなわれました。その後、池の水の透明度は高くなり、水生植物も確認されるようになりました。その一方、外来生物のブルーギルやアメリカザリガニが増えているという問題もあります。外来生物の駆除と水質改善を目的として行われた井の頭池のその後の変化と、かつての井の頭池の姿を取り戻すために、井の頭自然文化園ができることについてお話しします。
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シャープゲンゴロウモドキ | 講師の西原昇吾氏 |
応募方法
往復はがき、またはEメールで以下のとおりお申し込みください。
※応募者多数の場合は抽選をおこない、当落にかかわらずお知らせします。
○往復はがき
希望者全員の氏名(ふりがな)・年齢、代表者の住所・氏名・電話番号を明記し、返信面に代表者の住所・氏名を記入のうえ、以下のあて先までお送りください。
【あて先】〒180-0005 武蔵野市御殿山1-17-6 井の頭自然文化園「水辺講演会」係
【締 切】
2015年1月10日(土) → 2015年1月18日(日)消印有効 ※終了しました
○Eメール
inokashira-mizube2014@tokyo-zoo.net あてに、件名を「水辺講演会」とし、本文に希望者全員の氏名(ふりがな)・年齢、代表者の住所・氏名・電話番号を記入してお送りください。お申し込みの際は、@tokyo-zoo.netからのEメールを受信できるよう、迷惑メールフィルターやメールソフトを設定してください。(特に、携帯電話からお申し込みの方はご注意ください。)
(2014年12月16日追記:上記メールアドレスの設定にミスがありました。2014年12月16日正午までにお送りいただいた方のお申し込みメールが受信できておりません。誠に申し訳ありません。大変お手数ですが、再度お申し込みください。なにとぞよろしくお願い申し上げます。)
【締 切】
2015年1月10日(土) → 2015年1月18日(日) ※終了しました
(2014年12月11日)