催し物
3/16 都立動物園・水族園合同企画 身近な水辺保全講演会 第2回「イモリを調べる・イモリを守る」
 └─井の頭 2019/02/14

 都立動物園・水族園(恩賜上野動物園・多摩動物公園・葛西臨海水族園・井の頭自然文化園)は、都内に生息するカエルやイモリの保全に取り組んでいます。これらの取組みをふまえ、身近な水辺の保全について考える連続講演会を開催します。

 第2回は、井の頭自然文化園で「アカハライモリ」をテーマに実施します。日本獣医生命科学大学の中田友明氏をお招きし、メスのアカハライモリ(以下「イモリ」)がオスに性的な魅力をアピールするフェロモンを持つことを発見した研究について紹介していただきます。また、当園の職員から、都立動物園・水族園におけるイモリの保全活動について報告いたします。身近な水辺の生物の生態や保全に関心のある方々のご参加をお待ちしております。


アカハライモリ
(撮影:中田友明氏)

婚姻色の出たオスのアカハライモリ
(提供:中田友明氏)
アカハライモリの繁殖行動
(提供:中田友明氏)

日時  2019年3月16日(土) 13時30分~15時30分

場所  動物園(本園)資料館2階

対象  高校生以上

定員  60名 ※事前申込制(先着順)

参加費 無料(入園料も無料となります)

内容
◆講演1「『イモリ』知ってますか?」
 三森亮介(井の頭自然文化園 水生物館飼育展示係)

◆講演2「匂いで惹き合うイモリの性フェロモン」
 中田友明 氏(日本獣医生命科学大学 講師)

【講演2 要旨】
 オスのイモリは求愛行動中にメスを惹き付けておくためのフェロモン「ソデフリン」を持つことが知られています。今回、繁殖期のオスとメスのイモリの行動様式を解析した結果、メス自身もオスの求愛に応じる用意があることを示すフェロモンを持つことをつきとめて、「アイモリン」と名付けました。イモリには繁殖相手の性行動に影響を与える性フェロモンがオスとメスに備わっており、生殖行動に重要な役割を果たしていることがわかりました。このことは、単にイモリの生殖のメカニズムを明らかにするだけでなく、水産・畜産動物、更には希少動物などの生殖や性行動に関する問題の解決にも寄与する研究に発展してゆくことが期待されます。
【中田氏プロフィール】
 1978年生まれ。博士(理学)。日本獣医生命科学大学獣医学部講師で、比較動物医学研究室に所属。ラットやマウスなどの実験動物のほか、アカハライモリやモグラなど嗅覚に優れた動物を研究対象に、動物が行動を引き起こす神経機構の理解をめざした研究に取り組む。
主な著書として『カラーアトラスエキゾチックアニマル 爬虫・両生類編』(緑書房、分担執筆、2017年)、『比較内分泌学41巻154号』(林工房、分担執筆、2016年)、『比較実験動物ハンドブック』(アドスリー、分担執筆、2013年)がある。

中田友明氏
応募方法
 Eメールで以下のとおりお申し込みください。

 imori2019@tokyo-zoo.net宛に、件名を「イモリ講演会」とし、本文に参加希望者全員の氏名(ふりがな)・年齢、代表者の住所・氏名・電話番号を記入してお送りください。
 お申しみの際は、@tokyo-zoo.netからのEメールを受信できるよう、迷惑メールフィルターやメールソフトを設定してください。特に携帯電話からお申し込みの方はご注意ください。

 ※お申込みの際ご提供いただいた個人情報は、当該イベントに関するご連絡のみに使用します。
  また、データの保管や削除など、個人情報については厳重な管理をいたします。

 【締 切】定員になり次第締切
      ※2月14日(木)から募集を開始し、先着順で受け付けます。
       定員に達した場合は、井の頭自然文化園ホームページでお知らせします。

(2019年02月14日)


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