※2019年1月11日追記:「深海トークショー」の受付は終了しました。ご応募ありがとうございました。
葛西臨海水族園では、深海の魅力を伝える講演会や、深海生物と私たちとの意外なつながりを紹介するプログラムを開催します。
当園で展示している深海生物の多くは、水族園のスタッフが漁船に乗ったり、釣りをしたりして集めたものです。深海と海面の水温差が小さくなる冬は、深海生物採集のベストシーズンです。深海生物の観察にふさわしいこの時期に、魅力たっぷりの深海の世界を一緒にのぞいてみませんか?
1.深海トークショー
深海生物の研究者と海の番組を制作している番組編集者を講師としてお招きし、深海の生態系について、普段見ることができない映像を交えながらお話しします。
日時 2019年1月12日(土) 13時30分~15時30分
場所 本館2階 レクチャールーム
定員 先着80名 ※事前申込制
対象 年齢制限はありません
※小学校3年生以上が理解できる内容になります。
内容
第1部「深海で生きる──深海生物の生存戦略」
藤原義弘 氏(国立研究開発法人海洋研究開発機構 海洋生物多様性研究分野 上席技術研究員)
【要旨】
地上とは大きく異なる環境に暮らす深海生物は,独特の形をしているモノや特別な機能を備えたモノなどさまざまです。ある動物は別々に生まれ育ったオスとメスが結びつき、ひとつの体になって暮らします。また、ある動物は有毒物質をエネルギー源にして有機物を生産するための「牧場」を体内に宿しています。口も消化管も持たず、海底に沈んだクジラの骨に深く根を張って生きる植物のような動物もいます。38億年の生命誌が培った驚くべき深海生物の能力と多様性を最新の成果を交えて紹介します。
【藤原氏プロフィール】
1969年岡山県生まれ。筑波大学修士課程修了。博士(理学)。2003年から海底に沈んだ鯨遺骸が育む生物群集の研究に取り組む。現在は深海生態系におけるトップ・プレデターの役割に関する研究に従事。海洋生物の撮影にも力を注ぎ、今までに撮影した深海生物は1500種以上。
著書『深海のとっても変わった生きもの』(幻冬舎)、『潜水調査船が観た深海生物─深海生物研究の現在』(共著,東海大学出版会)、『追跡!なぞの深海生物』(あかね書房)、『深海 鯨が誘うもうひとつの世界』(山と渓谷社)など。 |  藤原義弘 氏 |
第2部「Deep Ocean 深海生物の世界」
岩崎弘倫 氏(NHKエンタープライズ 自然科学番組エグゼクティブプロデューサー)
【要旨】
深海は真っ暗なうえに、ダイバーが潜って撮影することもできません。ROV(遠隔操作型無人潜水機)や潜水艇、ランダーなどいろんな工夫をしてあの手この手で深海生物の撮影をおこないます。
世界初撮影のダイオウイカ、熱帯の深海洞窟にひそむ古代魚、なぜか巨大化する南極の深海生物、マリアナ海溝の世界最深記録の深海魚。世界各地で撮影した深海生物の映像を交えて、撮影の苦労などを紹介します。
【岩崎氏プロフィール】
1961年東京都生まれ。NHKの自然・科学番組を制作。「生き物地球紀行」「ふしぎ大自然」「ダーウィンが来た」をはじめ、NHKスペシャル「プラネットアース」「ディープオーシャン」など国際共同制作シリーズを手がける。ダイオウイカや深海ザメの生態を追う深海プロジェクトを立ち上げ、JAMSTECの藤原義弘博士と相模湾にクジラの死体を沈め、長期観察をおこない、水深500mでカグラザメに遭遇する瞬間を捉えることに成功。現在は「8K深海の大絶景」「ブループラネット」を制作中。

岩崎弘倫 氏
応募方法
Eメールで以下のとおりお申し込みください。
shinkai@tokyo-zoo.net宛に、件名を「深海トークショー」とし、本文に参加希望者全員の氏名(ふりがな)・年齢、代表者の住所・電話番号を記入してお送りください。
お申し込みの際は、@tokyo-zoo.netからのEメールを受信できるよう、迷惑メールフィルターやメールソフトを設定してください。特に携帯電話からお申し込みの方はご注意ください。
【締 切】定員になりしだい締め切ります
※12月27日(木)から募集を開始し、先着順とします。
定員に達した場合は、ホームページでお知らせします。
※2019年1月11日追記:「深海トークショー」の受付は終了しました。
ご応募ありがとうございました。
※お申込みの際ご提供いただいた個人情報は、当該イベントに関するご連絡のみに使用します。
また、データの保管や削除など、個人情報については厳重な管理をいたします。

2.深海スタッフトーク
水族園スタッフによるトークショーです。水族園で展示している深海の生き物をどのように採集し、運んでくるのか、そして深海はどんなところなのかをお話します。
日時 2019年1月14日(月・祝) 11時30分~12時、13時30分~14時
2019年1月20日(日) 11時30分~12時
場所 本館2階 レクチャールーム
対象 どなたでもご参加いただけます
内容
◆1月14日「深海から生き物をつれてくる」
松村 哲(葛西臨海水族園 調査係)
◆1月20日「とっておきの深海トーク」
田中隼人(葛西臨海水族園 教育普及係)

昨年のようす
3.深海ラボ
“深海”の世界を紹介する「深海ラボ」を開催します。水族園の調査で採集された貴重な深海の生き物の標本や採集方法を紹介します。
日時 2019年1月26日(土)、27日(日) 各日10時~15時
場所 本館2階 レクチャールーム
内容
深海ってどんなところ? 体験や実験を通して、深海の特殊な環境を紹介します。
深海にはどんな生き物がいるの? 深海には、さまざまな姿形をした生き物がたくさんくらしています。標本を見ながら、深海の生き物の姿形をじっくり観察してみましょう。
深海の生き物はどのようにやってくるの? 水族園で展示している深海生物がどのようにやってくるのかを紹介します。
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昨年のようす | 体験や実験で深海を知ろう! |
4.深海クイズラリー
深海生物を観察しながらクイズに挑戦をする平日限定クイズラリー「深海クイズラリー」を開催します。
へんてこな姿形をした深海生物。深海という厳しい環境でくらすのに便利なからだのつくりをしています。クイズを解きながら、その理由を探りませんか?
期間 2019年1月15日(火)~2月8日(金)の平日のみ
各日9時30分~16時30分(受付は16時まで)
場所 本館2階の情報資料室で問題シートと解説を配布します
対象 どなたでもご参加いただけます
5.おとなガイドツアー
原則毎月「7」のつく日に、大人だけでじっくり水族園を楽しむ「おとなガイドツアー」。2019年1月は「海の生き物の深い話──深海生物」をテーマとしたツアーをおこないます。
詳しい内容はホームページや
葛西臨海水族園Twitter公式アカウントをご覧ください(近日中に発表予定)。
(2018年12月27日)
(2019年01月03日:チラシ、講師2名の画像追加)
(2019年01月11日:深海トークショー申込締切)