上野動物園の子ども動物園にある「うさぎとモルモットのおうち」は、モルモットの出産が続いています。
まず、2008年6月30日に4頭、続いて7月6日に2頭が生まれました(写真上と写真中)。そして現在も、出産間近のお母さんモルモットが1頭います。
6月に出産したモルモットは、井の頭自然文化園からやってきたクリーム色の個体です。上野動物園の子ども動物園にはクリーム色が入ったモルモットが少なかったので、井の頭自然文化園からやってきたのです。
このクリーム色の個体は今年最初にも出産したのですが、その赤ちゃんは、お父さんゆずりの濃い茶色が目立つ体色でした。しかし今回生まれた子は、クリーム色と黒と白のまだら模様。中には、とても細かい巻き毛の赤ちゃんもいて個性豊かです。
クリーム色の個体が今年はじめに産んだ子どもは、2008年7月6日に赤ちゃんを産みました。親も子も茶色と白のまだら模様をしています。
現在妊娠中のモルモットは、クリーム色のお母さんが最初に産んだ子どもです。右の写真(下)で見ても、おなかがかなり膨らんでいるのがわかります。お母さんゆずりのクリーム色が少し入っているので、どんな色の赤ちゃんが生まれてくるのか、今から楽しみです。
モルモットの赤ちゃんは、毛がきちんと生え、目もしっかり開いた状態で生まれてきます。ほかのネズミのなかまに比べると妊娠期間が長いので、おなかの中でしっかり成長して生まれてくるのです。その結果、生まれてすぐ、お母さんと同じ食べ物を食べることができます。
とはいえ、もちろんお母さんの母乳も必要です。生後20日ぐらいまでは母乳を飲んで大きくなり、その後は離乳して、完全に大人と同じ餌を食べるようになります。
現在、お母さんモルモットと赤ちゃんの展示はおこなっていませんが、赤ちゃんがもう少し大きくなったら、みなさんに見ていただけると思います。
成長してから生まれてくる赤ちゃんなので、すぐ大人と変わらない大きさになります。展示を開始したら、お早めに子ども動物園まで見に来てください!
写真上:2008年6月30日生まれ、生後9日目
写真中:2008年7月6日生まれ、生後3日目
写真下:出産間近の母親(2008年7月9日撮影)
〔上野動物園子ども動物園係 伊藤望〕
(2008年07月18日)
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