ニュース
タテガミオオカミの赤ちゃん公開──1/10
 昨年(2003年)12月13日、タテガミオオカミが3頭を出産。明日(2004年1月10日土曜日)から公開します!



 タテガミオオカミは日本では上野動物園でしか飼育されていません。2002年2月13日にイギリスのハウレッツ動物園からオスの「シリウス」(現在3歳)が来園、つづいて2002年8月15日にドイツのオスナブリュック動物園からメスの「コンチャ」(現在2歳)がやってきました。

 タテガミオオカミは、南米の草原ややぶ、湿地に生息するイヌ科の動物で、小型哺乳類、爬虫類、魚や昆虫類、さらには果実や木の実なども食べる雑食性の種類です。体は淡黄色の体毛でおおわれ、首から肩にかけて黒色の長いたてがみが生えています。

 大きな耳と細長く黒い四肢をもち、体高はおよそ70~80センチにもおよびます。長い四肢は丈の高い草が生えている草原を速く走るのに適していると考えられます。群れはつくらず、単独で狩りをしますが、繁殖期はペアで行動します。



 2003年11月には、「東京ズーネットBB」でタテガミオオカミの動画を公開しています。うごくタテガミオオカミと、その餌やりの風景は「2003年11月配信の動画」をごらんください。

 写真や動画を見るとわかりますが、タテガミオオカミは「顔つき」がキツネっぽく、しっぽも長いのが特徴です。事実、タイリクオオカミ(ハイイロオオカミ、シンリンオオカミとも)やアメリカアカオオカミなどがイヌ科のイヌ群イヌ属に属するのに対し、タテガミオオカミはイヌ科の「クルペオ群」という「イヌとキツネのあいだ」に位置するグループに属しています。



 交尾を確認したのは2003年10月9日。3頭の赤ちゃんは性別不明。2003年12月29日の体重は約 1.4キログラムでした。「東京ズーネットBB」では、1月下旬、3頭の赤ちゃんのようすを動画でご紹介する予定です。

 赤ちゃんの体はまっくろ。ただし、細いしっぽの先だけが白く、そこだけはお母さんの立派なしっぽとおなじ色をしています。

 公開場所は西園の走禽舎、エミューのとなりです。公開時間は午前9時30分からですが、巣に隠れて見えにくい可能性も大です。もし見えない場合は、ご容赦ください!



ハウレッツ動物園



オスナブリュック動物園 

オスナブリュック動物園のタテガミオオカミのページ



・東京ズーネット「どうぶつ図鑑」のタテガミオオカミ



ページトップへ