「刺されたら死ぬのコレ?」「うわー、サソリだよ、サソリ」という声が聞こえてくる、小獣館1階奥。タランチュラの左隣にいるのが、アオサソリ。
2003年9月22日、そのアオサソリが子どもを産みました。何匹いるのか、正確にはわかりません。担当者によれば、15匹前後とのこと。母親の背中に、小さなサソリがぎっしり!
飼育容器の中にいる親は母親だけ。オスは、去年の12月に死亡してしまいました。それから半年以上たって、子どもたちが生まれたのです。子どもは卵胎生、つまり、母体内で卵が孵化してから、母体の外に出てきます。
今日(10月3日)見てきたら、子どもは体が褐色に近づいていて、まもなく脱皮しそうです。脱皮したら、お母さんの背中をおりて歩きだすでしょう。
親にはフタホシコオロギを週に1匹あたえています。
じっと子を背負ったまま、毒腺をもった尾をもたげてジッとしているアオサソリのお母さんですが、来園者の反応はいろいろです。ウジャウジャいる子どもたちを見て、「マジ? ありえなくナイ?」とつぶやく人、絶句する人……。
それでも、「サソリ」には何か人を引きつけるものがあるのか、足をとめる方多数。悪役の魅力でしょうか?
|