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マダラヤドクガエルの成長を展示中──2005/11/25
 ヤドクガエルは、体の色彩が美しいカエル。上野動物園の両生爬虫類館では、マダラヤドクガエルの成長段階をならべて展示しています。

 両生爬虫類館に入って、温室に入る手前に、コバルトヤドクガエル、キスジヤドクガエル、アイゾメヤドクガエルなどと並んで、マダラヤドクガエルがいます。英語でグリーン・アンド・ブラック・ポイズン・フロッグと呼ばれるとおり、緑と黒がきれいなマダラ模様になっています。

 一つの水槽の中に、「産卵させるためのケース」「2005年11月8日に産卵され、孵化したオタマジャクシ」「孵化後約3週間」「孵化後約1か月半」「孵化後、上陸し、おとなになったマダラヤドクガエル」というふうに、各成長段階を見ることができます。

 ただし、成長に応じて、各段間の展示をずらしてやらなければいけません。本日(2005年11月25日)、展示を更新しますので、26日以降はニュースページの写真よりもあたらしくなります。なお、繁殖のシーズンが終了をむかえていますので、卵や小さなオタマジャクシの展示個体数は少なくなる予定です。お早めに両生爬虫類館までおいでください!

 ヤドクガエルは中米や南米にいるカエルですが、皮膚から分泌される成分は、吹き矢に塗って「矢毒」にするほどの強い毒だそうです。ただし、狩りに使えるほど強い毒をもつのは、ヤドクガエルの中でも一部なのだとか。

 ヤドクガエルの毒は、えさとなるアリなどがもつ成分からつくられるそうですが、両生爬虫類館ではフタホシコオロギをあたえていますので、毒はありません。

※写真は2005年11月24日撮影。

(2005年11月25日)



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