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オガサワラオオコウモリを45年ぶりに公開します!
 └─2025/02/25
 上野動物園では、2025年2月26日から小獣館1階でオガサワラオオコウモリを45年ぶりに公開します。

 公開するのは、ケガをしているところを2020年11月12日に小笠原諸島で保護された個体です。同年11月18日に上野動物園に来園し、治療した後は小獣館のバックヤードで飼育していました。片翼しかないため飛ぶことができず、野生復帰は困難ですが、健康状態は良好なので、小笠原の自然のメッセンジャーとして活躍してもらうことにしました。


公開予定のオガサワラオオコウモリ(2024年8月20日撮影)

 オガサワラオオコウモリは小笠原諸島に生息する日本固有種です。絶滅が危惧されていることから、環境省が主体となって保護活動が進められています。小笠原諸島では、ねぐら観察が夜の観光資源として扱われる一方で、果樹などの農作物や園芸作物を食することもあり、「共存」にむけて関係各所が連携しています。

 そんな保護活動などについて紹介するコンテンツを今後展開していきます。オガサワラオオコウモリをじっくり観察しながら、小笠原諸島の生態系に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。

〔上野動物園西園飼育展示係〕

(2025年02月25日)



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