上野動物園では、東園の「ゾウのすむ森」で現在3頭のアジアゾウを飼育しています。このたび、ゾウの飼育方法を「直接飼育」から「準間接飼育」に切り替えるための準備を始めました。
この切替えは、ゾウの健康管理や飼育作業を、飼育係とゾウの双方にとってさらに安全におこなうことが目的です。
「
準間接飼育」は、動物の飼育や健康管理などをおこなう際、動物と直接接する「
直接飼育」と、動物とまったく接することのない「
間接飼育」(猛獣の飼育など)のあいだに位置する方法です。柵などで職員の安全を確保しながら実施します。

「ゾウのすむ森」放飼場工事のようす(2021年5月~8月)
まず、放飼場を二区画に分けるための油圧扉を設置し、その後、寝室に準間接飼育のための柵、「プロテクテッド・コンタクト・ウォール」(PCウォール)を増設します。PCウォールをあいだに挟むことで、飼育係はゾウに対してさまざまなトレーニングを安全におこなうことができるようになります。そして、ゾウに負担をかけず適切なケアを実施することは動物福祉の向上にもつながります。
放飼場工事はすでに終了し、8月12日(木)にアジアゾウの屋外展示を再開しました。しかし、8月25日(水)からゾウたちは別の入口から室内に入る練習などをおこなっているため、放飼場でご覧になれない場合があります。
そして、9月13日(月)から寝室の工事が始まる予定です。これらにともない、アジアゾウの展示は次のようになります。また変更する際にはあらためてお知らせしますので、展示時間にご注意のうえゾウたちをご覧ください。
アジアゾウの展示について
展示時間 9時30分~15時
※天候や動物の状態により、展示時間が変更となる場合があります。
展示場所 東園「ゾウのすむ森」放飼場
※工事のため室内展示はお休みします。
観覧方法 自由観覧
注意事項
- 展示時間内でも、動物の健康状態などの理由により展示を中止する場合があります。
- 混雑時はゆずりあいにご協力ください。
- ガラス越しにご観覧いただく部分は日光の反射などにより、見えにくい場合があります。
- 感染症対策の観点から、「密」状態をつくらずゆずりあってご観覧いただきますようお願いいたします。
(2021年05月14日)
(2021年06月01日:展示について追記)
(2021年08月05日:展示再開について追記)
(2021年08月25日:工事終了後の練習について追記)
(2021年09月09日:文章を修正、9月10日からの展示について追記)
(2021年09月11日:展示時間について追記)
(2021年11月09日:展示時間の注記を修正)
(2021年11月30日:工事期間の延長を追記)