上野動物園には東園のマレーグマ舎にハクビシンがいますが、西園の子ども動物園にもハクビシンがいます。子ども動物園のハクビシンは3頭。その中でも、そろって見られるのがメスの「ミニ」とオスの「マム」です。害獣として知られているハクビシンですが、じつは子ども動物園ではちょっとした人気者です。

左がオスの「マム」、右がメスの「ミニ」
ハクビシンたちは、夏の暑い時期は木の上で涼んでいるため、見つけるのが少しむずかしいのですが、冬の寒い時期は小屋の中で寒さをしのいでいるため、近くで見ることができます。
とくにおすすめの時間帯は11時30分頃です。現在、えさの時間は基本的に不定期なのですが、11時30分頃には飼育係の話を含めた「ハクビシンの食事タイム」を開催しています。その際、寒がりのメスのミニは小屋の中にいることが多いのですが、オスのマムは冬でも活発で、えさの時間になると小屋から出て来て、元気よくえさを食べている姿が見られます。

左:オスの「マム」、右:メスの「ミニ」
ハクビシンがどんな動物なのか、みなさんに知っていただくために解説をしています。11時30分頃の「ハクビシンの食事タイム」、質問などありましたら、ぜひ飼育係にもぜひ声をかけてください。
現在、園内工事で伐った丸太などを再利用し、展示場に置いてハクビシンの飼育環境充実をはかっています。もしかしたら、新たな行動を見ることができるかもしれません。楽しみにお待ちください!
東園でのハクビシンは樹上生活を再現するために比較的高いところにいます。子ども動物園のハクビシン舎も樹上行動ができる環境ですが、より近くで観察することができます。ぜひ子ども動物園のハクビシンにも会いに来てください!
〔上野動物園子ども動物園係 傳見勇〕
(2015年02月28日)