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カピバラの子ども、すくすく成長中
 └─2013/12/06

 2013年10月5日、上野動物園東園のラマバク舎でカピバラの子どもが2頭生まれました。現在生後約2か月経った子どもたちは、元気いっぱいです。

 生まれて間もないころは、ぎこちない歩き方で母親「ルナ」の後をくっついていましたが、今では親の後も追わず、勝手に自分たちが行きたい場所へと走り回っています。

 また、生後3日目には餌を食べるようになり、泳ぐこともすぐにできるようになりました。カピバラの子どもの成長の早さには、驚かされるばかりです。カピバラは生まれたときから小さな水かきがあり泳ぎが得意ですが、よく泳ぐのは2頭のうちなぜか1頭だけで、もう1頭のほうは肢だけを水に浸してはすぐに出てしまいます。

 2頭はとても似ているのですが、先日体重測定をし、濃い茶色で大きい方がオス、薄い茶色で小さい方がメスと判明し、したがってよく泳ぎ大胆な行動をとるほうがオス、慎重派がメスということも分かりました。

 子どもたちは一緒に行動することが多く、たまに離れて自分が1頭になってしまったことに気付くと、急いでもう1頭のほうに駆け寄っていきます。また、クルクルと子ども特有の鳥のさえずりのような声で鳴きあい、じゃれあっています。

 カピバラの親子は、現在11時ころ〜13時ころまで、ラマと一緒に展示しています。父親「ソル」は、現在繁殖を制限するため、親子との同居を見合わせています。ラマの「ヒカル」は子どもたちにあまり関心がないようで、たまに追いかけることはありますが攻撃はしません。基本的には、みなで思い思いにひなたぼっこをしたり、牧草を食べたりしています。

写真上:放飼場に出たカピバラの親子
写真中:子どもたちは好奇心旺盛
写真下:水かきのある足

〔上野動物園東園飼育展示係 野田瑞穂〕

(2013年12月06日)



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