ニュース
ビバリウムのビワの実を動物たちにプレゼント
 └─2013/06/14

 上野動物園西園両生爬虫類館の裏側には水処理施設があり、さらにその裏側には高さ5メートルほどのビワの木が数本植栽してあります。2013年も、たくさんの実が輝くオレンジ色に色づいたので、6月12日から適宜「ビワ狩り」を実行しています。

 もちろん、動物たちの餌にするためです。いつもはガラパゴスゾウガメの餌にするのですが、今年はたくさん実ったので、キツネザルたちにもおすそわけしました。

 ビワを美味しそうに食べる動物たちを見ていたお客さんからは「ビワだよ、いいな〜」「家ではまだ食べてないよ」「美味しそう」とため息まじりの言葉が聞かれました。

 今後も不定期ながら「ビワ狩り」をおこない、動物たちの餌として使用する予定です。このまま放置するとカラスたちの餌になってしまうので、「未利用資源の有効利用」です。もし、動物園の飼育係員がビワ狩りをしている光景を目撃したら、それは動物たちに与える餌を準備しているところです。

写真上:ビワを食べるガラパゴスゾウガメ
写真中:ワオキツネザルにもおすそわけ
写真下:両手と口の中にもビワ、クロシロエリマキキツネザル

〔上野動物園両生は虫類館飼育展示係 伊東二三夫〕

(2013年06月14日)



ページトップへ