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ラマバク舎にカピバラのオスがお目見え
 └─2011/12/23

 こちらのニュースでお伝えしたとおり、上野動物園では2011年12月19日、今まで東園のラマバク舎で飼育していたカピバラのメス「マオ」を西園子ども動物園へ移しました。

 カピバラを終日展示してほしいという声も多くありましたが、東園ラマバク舎の「ぬし」であるアメリカバクと同居展示ができず、開園から午前10時45分ころまでの交代展示でした。子ども動物園へ移動したことで、終日ごらんいただけるようになります。公開をお楽しみに!

 マオが移動した後、ラマバク舎には新たに市川市動植物園オスが来園し、デビューしました。名前は「ソル」です。生息地の言語のひとつであるスペイン語で「太陽」という意味です。園内でも明るい存在になるようにと名づけました。2010年11月28日生まれの1歳で、祖父母はすでに2頭とも亡くなりましたが、上野動物園で飼育していた「タン」と「ソク」です。母親の「ロゼ」(上野動物園での名前は「ゆず」)が、このタンとソクの娘です。じいちゃんとばあちゃんが生活していた場所に戻ってきたことになります。

 まだまだ体は小さいのですが、気の強さはマオ以上?!です。まだ若いのに、カピバラのオスにしかないモリージョという部位(頭頂部と鼻の間の毛の生えてない部分)を壁や扉の角に擦りつけてマーキングするなど、オスらしい行動を見せます。おとなになると、このモリージョが黒くなり分泌物が出てきます。睾丸を枝に擦りつけるマーキングもおこないます。
 これから、たくましく上野動物園のカピバラの歴史を引き継いでいってもらいたいと思います。

写真上:ラマと同居中のカピバラ
写真下:頭頂部から鼻にかけて毛のない部分がモリージョ

〔上野動物園東園飼育展示係 藤岡紘〕

(2011年12月23日)



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