ニュース
アルパカのモコが帰ってきました
 └─2011/10/28

 東京の気温も下がり、過ごしやすくなってきた今日この頃。2011年5月中旬より那須へ避暑に行っていたアルパカ「モコ」が10月14日、上野動物園子ども動物園に帰ってきました。モコは、着くなり車から2メートル先に大ジャンプをして飛び降り、飼育係を驚かせました。

 動物園の外から入ってくる動物は、病気などをもっていないか、検疫(けんえき)という検査を受けなければなりません。去年の検疫のときは検査項目で問題があり、約1か月間外に出ることができませんでしたが、今年は無事1度で検査をクリアすることができ、飼育係もホッとしました。

 そしていよいよともだち牧場の仲間たちとのご対面です。まず先にモコを放飼場に出し、その後ほかの動物たちを出しました。ミゼットホースの「しのぶ」とロバの「リリー」は、われ関せずといった感じですぐに餌を食べ始めました。ラマの「ラーマ」には、同じラクダのなかまだからか、モコは久々の挨拶をしに近づいて行ったのですが、ラーマのほうが「誰だ、お前は!?」と言わんばかりに逃げ回り、モコを近づけようとしません。モコも途中で諦め、いじけたように水浴びと砂浴びを繰り返していました。今は微妙な距離を保っている2頭ですが、時間が経てばまた前と同じようにラーマの後をモコがついて歩く姿が見られると思います。

 さて約5か月ぶりに帰って来たモコですが、少し体が大きくなっているように感じたので体重を計ってみると、那須へ行く前より2.5キログラムも減っています。これはどういうことでしょうか? じつはモコの毛を刈らなかったのでどんどん伸び続けたのですが、アルパカの毛はとても細いため、体は大きく見えるわりに体重は増えていなかったのです。前にも増してフワフワモコモコになったモコにぜひ会いに来てください。

写真上:モコモコで帰ってきた「モコ」
写真下:ラマ(左)は逃げ回る

〔上野動物園子ども動物園係 渡邊葵〕

(2011年10月28日)



ページトップへ