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ツチブタ赤ちゃんの成長、その2
 └─2011/10/14

 上野動物園のツチブタ出産についてはすでにお知らせしましたが、子どもの名前が「フラハ」Furahaに決まりました。スワヒリ語で「嬉しい・感動・喜び」の意味です。フラハはヨシコの乳をたっぷり飲んで順調に成長しています。

「ツチブタ赤ちゃんの成長」(2011年09月02日)

 2011年10月9日(生後73日目)には体重13.3キログラムになりました。初めのうちは、プラケースに入れて測っていましたが、最近ではおとなしくしていないので、飼育担当者が抱きかかえて測っています。

 日中の2~3時間おきの授乳では、今までまったく気にせず爆睡していた母親ヨシコですが、フラハがピョコピョコ跳ねて体当たりしたり、上に乗って爪を立てたりして激しく動くので、さすがに起きてしまい、そのため昼間もうとうと状態で起きていることがよくあります。
 フラハは、座った姿勢から頭を腹に付けでんぐり返しをするような姿勢のまま突進してきたり、これまでだらりと寝ていたのが大人と同じような態勢で眠りに入るようになりました。

 公開してから連日たくさんの方が見に来てくださっています。午後4時の餌やりのときには動く姿が確実に見られるので、多い時には、3重、4重に人垣ができて、まるで記者会見のようです。夜行性とはいえ、ほとんど寝姿しかお見せできない動物なのに大人気です。やはりほかの動物にはない特徴が人気の理由の一つでしょうか。ウサギのような大きな耳と穴を掘るための大きな足と爪が、とくに目を引きます。
 近いうちにオス親のアルディと一緒にして、外に出す予定です。フラハにも、思う存分穴掘りを楽しんでもらいたいです。

写真上:大きな前足と爪(生後46日)
写真中:プラケースで体重測定(生後49日)
写真:親子(生後62日)、母親ヨシコは薄目を開けうとうと状態

〔上野動物園西園飼育展示課 多田和美〕

(2011年10月14日)



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