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ミヤコドリがやってきました──11/05
 2004年8月19日、ミヤコドリがオランダから来園。2004年生まれの計12羽です。10月12日から展示を始めました。
 東園バードハウス1階に2羽(オスとメス)、東園ツル舎のソリハシセイタカシギのケージにも2羽(オスとメス)、西園水禽舎に4羽(オス3羽とメス1羽)を展示しています。

 ミヤコドリは、ヨーロッパやオーストラリアに多く、日本には少ない鳥。頭は黒、くちばしは濃い橙色、目のまわりも橙色、足は淡紅色。貝類、甲殻類、昆虫類などを食べますが、二枚貝の殻をこじあけるのが上手(英名もオイスターキャッチャー[オイスターは蠣]です)。貝柱をうまく切断して、殻を開けてしまうそうです。カニをくわえて地面にたたきつけてから、くちばしを刺すことも。

 伊勢物語には、在原業平による“ミヤコドリ”の有名な歌が登場します。
「名にしおはば いざこととはむ 都鳥 わがおもう人は ありやなしやと」
 でも、広く唱えられている説によれば、このミヤコドリはユリカモメなのだとか。

 伊勢物語には、業平が隅田川をわたろうとするくだりに、こうあります。「くちばしと足が赤い、シギの大きさの白い鳥が水の上にいて、魚を食っている。京では見慣れぬ鳥なので、渡し船の船頭にたずねると、都鳥だと言う」(大意)

・写真上:ミヤコドリ
・写真下:ユリカモメ

(2004年11月5日)



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