先日梅雨が明けたと思ったら、東京では連日猛暑日が続いています。動物たちの暑さ対策にもさまざまな工夫をしているところですが、来園された方々にも少しでも涼しい思いをしていただこうと、園内3か所に「ミスト装置」を新設しました。
ミスト装置とは、細かい粒子の人工的な霧を発生させる装置のこと。噴霧直後に蒸発し、浴びても濡れないので「ドライミスト」とも呼ばれています。この霧は空気中に漂ううちに蒸発してしまいますが、その際、気化熱を奪って気温をさげる効果があります。上野動物園では以前から「クマたちの丘」にこのミスト装置を設置し、好評をいただいていました。
このたび新たに設置したのは、レッサーパンダ舎、ゴリラ舎、ゾウ舎の観覧通路です。気温が28℃以上になったとき、30秒間隔で噴霧しています。
暑い日が続きますが、ミストで涼み、ゆっくりと動物たちをごらんください。
(2010年07月23日)
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