5月14日、カナダヤマアラシの雌雄ペアが、小獣館の1階にお目見えしました。小獣館の1階を抜け、外に出てすぐ左手。屋根のない放飼場です。
小獣館1階のいちばん奥(室内)にはアフリカタテガミヤマアラシもいます。どちらも「テンジクネズミ亜目」に属する動物ですが、カナダヤマアラシは樹上生活者の「アメリカヤマアラシ科」、アフリカタテガミヤマアラシは地上生活者「ヤマアラシ科」に属します。
とくにヤマアラシ類にはできないのが、手で餌をもって食べるという行動。動物園ではサツマイモ、ニンジン、リンゴを与えていますが、今日も見に行くと、「ネズミっぽく」両手でつかんで、無心にかじっていました。
カナダヤマアラシは木登りが得意で、かなり高いところまで登るにもかかわらず、その“足どり”は、すご~く心配なところがあります。見ていると、「あ~、落ちる~」……、という風に見えるのです。事典にも「ゆっくりとした、ぎこちない移動をする」と書いてあります。でも、落ちないんですね、これが。
また、アメリカヤマアラシ類はかなり近視だそうですが、触角・聴覚・嗅覚は発達しています。そのせいか、放飼場の2頭はときおり声を出しています。ぜひ2頭の鳴き交わす声を聞いてみてください。いろいろな声を出すようですよ!
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