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ベニイロフラミンゴのひなの成長
 └─2009/09/04

 上野動物園では2009年7月30日、ベニイロフラミンゴのひなが1羽、フラミンゴ舎で孵化しました。新しいフラミンゴ舎では初めてのことです(2007年5月の新フラミンゴ舎への引っ越しについては、下記動画をごらんください)。

 孵化したばかりのひなは白い綿毛におおわれていますが、現在、少しずつ灰色の羽毛に生え変わりつつあるため、見た目がぼさぼさしています。短くてまっすぐだったくちばしも伸び、少しずつ曲がってきました。同じく短かった首や脚もどんどん伸びて、アヒルの子のようだった見た目は、だいぶフラミンゴらしくなってきました。

 フラミンゴのひなは、親が喉のあたりから分泌する「フラミンゴミルク」という赤い液体を与えられて大きくなります。しかし最近、上野動物園では親がひなにフラミンゴミルクを与えている姿はほとんど見かけません。ひなは以前から少しずつ親と同じ餌(フラミンゴ専用飼料のフラミンゴペレット)を食べていましたが、徐々にこのペレットに移行していったようです。

 ひなはまだ生後1か月ほどですが、子にベッタリくっついていた親鳥も、最近は離れていることが増え、ひなが他のフラミンゴにつつかれても、以前とはちがってかばわなくなりました。現在、ひなはほとんどの時間を1羽で過ごしています。フラミンゴ界の子離れ・親離れはとても早いようです。

 ひならしさが消えていくのは少し寂しくもありますが、その成長をみなさんもいっしょに見守ってください。

※写真は2009年08月16日撮影

〔上野動物園西園飼育展示係 高津磨子〕

・東京ズーネットBBから動画3編

  フラミンゴの引っ越し(2007年05月撮影)

  ベニイロフラミンゴ誕生(2008年10月撮影)

  ベニイロフラミンゴのひな成長中(2009年08月撮影)

(2009年09月04日)



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