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8/24、スマトラトラ「ユリ」沖縄へ出発
 └─2009/08/21

 スマトラトラは、トラ8亜種のひとつです。名前のとおり、生息地はインドネシアのスマトラ島。トラ亜種のうち最小の種類であり、もっとも南に生息しています。「島」に生息しているトラは他には知られていません。

 このたび、上野動物園のスマトラトラのメス「ユリ」を、沖縄こども未来ゾーンに移動することになりました。

 現在、日本で飼育されているスマトラトラは、オス3頭、メス4頭。そのうち5頭は同じ父系に属す個体であり、近親の関係にあるため、遺伝学的な健全性を考えると、海外から別系統の個体を導入する必要があります。

 上野動物園のスマトラトラは、ユリを含め、オスが2頭(1993年9月11日生まれの「サンティク」、2005年7月4日生まれの「クンデ」)、メスが2頭(2007年2月1日生まれの「マニス」、1997年8月20日生まれの「ユリ」)です。上野動物園で飼育できるトラの数は4頭以下なので、今後新個体を導入し、繁殖を目指すために、「ユリ」を移動することになりました。

 野生のスマトラトラは激減しており、保全活動が進められていますが、依然危険な状態にあります。こうした現状を訴えるためにも、これまでスマトラトラのいなかった沖縄こども未来ゾーンにユリを送り出すことにしました。

 移動日は2009年8月24日(月)の休園日です(動物の搬出入ですので、取材はご遠慮願います)。

沖縄こども未来ゾーン

・国内でスマトラトラを飼育している動物園
   よこはま動物園ズーラシア(♂1♀1)
   八木山動物公園(♀1)
   上野動物園(♂2♀2)[ユリ含む]

(2009年08月21日)



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