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不忍池でコイが「のっこみ」中──4/23

 2004年4月22日昼、カメラマンT職員の携帯から事務所に着信。

「コイがのっこんでんだよ! のっこみ!」
「ノ、ノリツッコミ?」
「そうそう、ボケといて自分で……ってちがうだろ。やだね、モノを知らないってぇのは」

 現場に急行(徒歩3分)すると、コイが岸のそばでバシャバシャやってます。「のっこみ」はコイの産卵行動なのでした。釣り人ならふつうに知ってる言葉(ちなみに、沖釣りの人が「のっこみ」というと、かなりの確率でマダイのことを指しているとのこと)。

 4月頃から、田んぼの代かきの時期がのっこみのシーズン。魚が産卵のために浅いところへ移動することです。

 T職員──「園内は長年見てるけど、初めて見た。むかし、田んぼにコイやフナがあがってくるのをよく目にしたけど、最近は乾田が増えたから、あまり見られないんだよなー(しみじみ)」。

 コイがのっこみをしていたのは、不忍池の橋をわたったところにある小広場の岸辺。すぐそばに池に水が流れ込んでいるところがあるので、水の流れが関係あるのでしょうか。アシは生えていないのですが、木の細い根が水中に張り出しているところで、バシャバシャと産卵らしき行動が見えました。孵化後の個体は、池の中のブルーギルに食われてしまうことも多いようです。

 検索してみると「かすみがうら*ネット」では、「のっこみ調査」と称して、データをつのっているそうです。 そのページによると、コイののっこみ時期は4~6月とのこと。また、「雨が降ったあと、南風が吹いた日の午後」に多いとか。

(2004年04月23日)



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