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サルの子の成長──ブラッザグエノンとアビシニアコロブス
 └─2009/05/08

 2009年1月と2月にブラッザグエノンのメス1頭とアビシニアコロブスのオス1頭が生まれたことは、こちらのニュースでお伝えしました。

◎ブラッザグエノンの子「ハル」

 2009年1月7日に生まれたブラッザグエノンのメスは「ハル」と命名。ハルは行動範囲も広がり、展示場の床に降りることができるようになりました。ときおりお兄さんの「ケイ」(2007年4月23日生まれ)とレスリングなどをして遊んでもらっていますが、ケイが金網や遊木などに逃げると、まだついていけず、母親のもとに戻ってしまいます。

 子どもたちが遊ぶのは9時30分から10時の時間帯が多く、ハルは遊び疲れると母親のもとでしばし休息し、退屈するとまた遊び出す、という行動を繰り返しています。また、ブラッザグエノンに特徴的なアゴひげももしっかり伸びてきました。

◎アビシニアコロブスの子

 2009年2月12日に生まれたアビシニアコロブスのオスの子には、名前はまだついていません。抱かれるのを好まず、母親の頭や肩や背中によじ登ることが多くなりました。ブラッザグエノンより行動範囲が狭く、母親の手の届く範囲にいることが多いのですが、最近、やっと金網をのぼり始めました。

 アビシニアコロブスは小さいころは全身の毛が真っ白ですが、今では、おなかと手足の毛が黒くなりました。肌色だった顔も目の周囲と耳が黒くなり、肌色の部分がなくなって、全体にうす黒くなっています。

◎夕方のサル舎、食事風景

 夕方4時ごろ、サル舎では屋外の展示場から屋内の部屋に動物たちを移します。室内に移ったときが、サルたちのえさの時間です。展示場の反対側の室内観覧通路から、サルたちの食事風景がごらんになれます。

 ジェフロイクモザルが争うようにえさを食べるようすが見えたり、展示場の金網ごしとはちがって、ガラスごしに間近にサルを見ることができたり、おもしろい場面に出会うことができるので、この時間帯もおすすめです!

※写真はいずれもブラッザグエノン

〔上野動物園東園飼育展示係 鈴木幸治〕

・東京ズーネットBB動画「ブラッザグエノンの赤ちゃん」(2007年5月撮影)

(2009年05月08日)



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