東京都八王子市にある精神科病院内には「造形教室」があります。ここに通ってくる方々の作品展。展覧会のタイトルは「動物を見る人、人を見る動物──心の杖として鏡として」。「動物」をテーマにして、油絵、水彩画、パステル画、コラージュ、写真、版画など、さまざまな作品を展示します。あやつり人形をスクリーンに影絵で映す「影絵」も、会場で楽しめます。
造形教室では、医療や教育、福祉などの枠をこえて、各参加者が自由に描き、自己表現をつうじて自らをいやす「営みの場」です。その活動は、1967年に東京足立病院に始まり、東京都の丘の上病院、八王子市の平川病院、茨城県の袋田病院にも広がって、今も続けられています。
会期は2005年9月14日(水)から9月25日(日)まで。会場は上野動物園西園のズーポケット(動物園ホール1階にある展示スペース)です。午前10時から15時。
2005年3月には、造形教室に通う人々と彼らを支える人間の記録がドキュメンタリー映画「心の杖として鏡として」として完成し、さまざまな反響を得ています。
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映画「心の杖として鏡として」のサイト
(2005年9月9日)