もうすぐ8月15日、68回目の終戦記念日を迎えます。上野動物園では太平洋戦争中、空襲によって猛獣が逃げ出して人々を傷つけないよう、ゾウやライオンなどの動物たちを殺さなければなりませんでした。この「戦時猛獣処分」は大阪や名古屋など各地の動物園でもおこなわれましたが、上野動物園のゾウの事例が最も知られているのは、土家由岐雄のノンフィクション童話『かわいそうなぞう』の影響でしょう。
上野動物園では現在開催中の
「真夏の夜の動物園」の期間中、上野動物園と『かわいそうなぞう』をテーマにしたイベントをおこないます。
紙芝居『かわいそうなぞう』
日時 2013年8月15日(木)19時~19時30分
場所 上野動物園 西園 動物園ホール
定員 120名
内容
紙芝居パフォーマー・三橋とらさんによる『かわいそうなぞう』の紙芝居を上演します。
数年前から終戦記念日に子ども動物園の曲屋で上演していますが、今年は収容力の大きな動物園ホールで開催します(申込不要)。
夕暮れトーク「大人のためのかわいそうなぞうたち」
日時 2013年8月15日(木)18時~18時30分
場所 上野動物園 西園 不忍池テラス
内容
『かわいそうなぞう』は優れた作品ですが、史実とは少し違う部分もわかってきました。
今回は「大人のためのかわいそうなぞうたち」と題して、永井清教育普及課長がお話しします。
130年を超える上野動物園の歴史の中で最も悲しい出来事の一つですが、この機会にぜひ皆様と見つめなおしたいと思います。
「夕暮れトーク」は8月14日(水)から16日(金)まで3日間連続で開催します。14日は福田豊副園長による「プロジェクトGP」、16日は土居利光園長による「上野動物園の歴史1/131」です。各日とも18時から18時30分まで、不忍池テラスでおこないます(申込不要)。
(2013年08月13日)